保存方法は水分を保つこと
リンゴの中でも、こうとくは果肉に特に水分が多いため乾燥に弱いリンゴの品種です。おいしさの源泉の水分が失われると美味しさも失われて食味が格段に落ちてしまいます。
こうとくの保存方法で大切なのは温度管理と水分の管理です。こうとくの出回る11月は温度の低いのですが、東北、北海道の15℃以下の室温ならいいのですが、暖房のきいた部屋は温度が高く乾燥もしていますから避けた方がいいでしょう。
こうとくは、蜜が多いことから常温での保存は品質劣化のもとです。蜜や甘さも多い分、日持ちが良くありませんから届いたこうとくはすぐに低温の冷蔵庫に入れて下さい。
いちばん適しているのは冷蔵庫の野菜室に水分が抜けないようにポリ袋などの保存袋に入れて保存してください。それでも届いてから2週間くらいを賞味期限の目安として下さい。
りんごの収穫をする阿部さんご夫妻はこうとく、極ふじを栽培
こうとく乾燥を防ぎ冷蔵庫に
「こうとく」はお求めになられたら、すぐに冷蔵庫に入れて下さい。宅配で届いたら、箱から出して、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れて下さい。秋冬でも家の中は暖かいので直ぐに冷蔵庫にとりあえず入れて下さい。出来ればポリ袋に入れて野菜室が良いでしょう。
また、繰り返しになりますが「こうとく」は美味しさを保つためには乾燥を防ぐためにもポリ袋に入れてから野菜室に冷蔵します。この時に出来るだけ日持ちを長くしたいのであれば、水で湿らせた新聞紙に包んでからポリ袋に入れ密封して冷蔵庫の野菜室に保存することです。
新聞紙に包むことでポリ袋内の湿度が調整されて、冷蔵庫の開閉による温度変化がでたときに湿度と温度変化をやわらげる緩衝剤として機能してくれます。保存期間が少し長くなるでしょう。
「こうとく」の保存方法で大事なのは水分を保持することです。本来、水分の蒸発を防ぐためポリ袋に入れて密封します。冷蔵庫の野菜室は水分も多く温度も低すぎることなく保存には最適です。
新聞紙など水で湿らせ水分調整で保存性が上る
こうとくを冷蔵で長期保存
面倒ですがりんごを1個ずつ新聞紙などの柔らかめの紙で包んでからポリ袋に入れると温度変化と湿度変化をやさしく緩和してくれます。また新聞紙が湿度調節の役目をしてくれるので、より美味しさが長持ちするようです。
長期の保存時は低温かつ高湿度に保つのがポイントです。一般の家庭用冷蔵庫ではそれほど日持ちしないので早めに食べて下さい。
また、「こうとく」などりんごは、熟成を促進するエチレンを多く放出するので、ほかのくだものと分けて貯蔵しましょう。一緒にすると他の果物に影響を及ぼして熟期を早めてしまうことになります。特にメロン、洋梨などは相性が良くありません、メロンが急激に熟れますから気をつけましょう。
リンゴは1個のまんま冷凍できます
こうとくを冷凍保存する場合
「こうとく」は1個のまんま冷凍できます。りんごやみかんなどくだものに含まれている果糖は低温で甘みを増すので、りんごは冷凍することにより甘くなるといわれています。しかし、本来のリンゴの食感であるフレッシュなシャキシャキ食感は失われてしまうので、シャキシャキ感の好きな方にはおすすめできません。冷凍することで食味は残りますがシャリ感といった食感は落ちてしまいます。
1、まるごと1個冷凍す保存する場合
①りんごの表面をしっかり水洗いする。そして水を切る。
②１個がすっぽり入るポリ袋にリンゴ1-2個を入れて冷凍庫で保存する。
時間がなくお急ぎの場合はこれにかぎります。（ポリ袋に入れるのはりんごの水分を保ち乾燥から守るため）
リンゴをクシ切りにして冷凍保存すると、もとても便利に使えます
2、こうとくをクシ切りして冷凍する
①りんごの表面をしっかり水洗いする。そして水を切る。
②皮はむかずに８等分にカットしてフリーザ袋に入れ冷凍します。この場合１袋にする単位は１個分８ピース位の小分けにする。
またクシ切りに8等分にして冷凍すると時間が短縮できます。急速冷凍に近く冷凍しやすくなりますから仕上リがよくなります。解凍時間も短くなりますから重宝します。ナイフで８等分にカットしてもいいのですが
クシ切りを簡単に済ませたい場合はりんごカッターが活躍してくれます。一気に8等分にカットして芯まで抜いてくれるりんごカッターは、冷凍するときに使えば優れモノとして効果を発揮してくれます。
皮ごと切ったものをスライスしてたべる、新しい感覚
3、8等分いちょう切りにスライス
8等分したものをいちょう切りにして細かくスライスします。スライスしたものをきれいに並べて冷凍保存袋に入れて冷凍します。
この場合、スライスしたものを薄く並べて保存袋に入れて冷凍します。冷凍するまでの時間が短いほど冷凍保存は長く出来ると考えられますから1回で食べる分だけを小分けにして保存します。
食べるときは自然解凍して、これを2－3枚重ねて食べるとこれも皮と実の食感が今までにない新しい感触を味わうことができます。
こうとく保存方法とは まとめ
高徳の保存方法の基本は乾燥から守り水分を逃がさない工夫です。そして冷蔵庫で低温を保つようにします。ふじりんごなどと比べると日持ちはよくないリンゴなので、できるだけお早めに召し上がることが大切です。
どうしても長期保存したい場合は、冷凍保存できます。しかし冷凍することにより食感がどうしても変わります。シャキシャキ感の好きな方にはおすすめできません。冷凍することで食味は残りますがシャリ感といった食感は落ちてしまいます。
