2006年12月08日
蔵王おろしと北風が渋柿をあまーい干柿に変える!
蔵王雪で真っ白くなり始めた頃蔵王から吹き下ろす冷たい風が、オレンジ色の“のれん”を揺らしている。
東京から山形新幹線で三時間弱。山形県上山市あたりの車窓からは、刈り取りの終わった田んぼや畑の周辺の家の軒下に、柿がつるされている光景を、目にすることができる。

「蔵王に雪が降ったら、柿むきを始めてもいいよ、という合図なんですよ」と家族四人総出で、十月下旬から干し柿作りに取りかかっている。
一日平均一万五千個の柿をむき、ヒモに二十個ずつ、くくりつけ、のれんのように屋外につるして乾燥させる。
干し場の条件は、風通し。特に蔵王おろしの風が当たり、地下水の高くない場所がよいとされる。地下水の蒸発による湿気も干し柿には大敵になるからだ。
二週間から二十日干した後、室内でさらに乾燥させ、白粉(しらこ)を出す作業が行われる。これでやっと甘くておいしい「干し柿」が出来上がる。


かつて干し柿は、自家用に各家庭が作っていたが、終戦直後の甘いものがない時代に珍重され、産地化されていったという。
山形県はサクランボの産地としてダントツに有名だが、柿も県別生産量は常に全国の上位(昨年は九位、約一万二千トン)を占めている。
干し柿になるのは紅柿と平核無(ひらたねなし)。ともに渋柿で、渋いほど甘くおいしい干し柿になるともいわれている。これらの柿は、「紅干柿」「蔵王つるし柿」の名称で、山形県内はもとより、北海道から関東、関西まで、広く出荷されている。

初冬の日差しを浴びた柿は、まるでオレンジ色にキラキラ輝く宝石のようだ。
「二十日くらいまでをめどに柿の皮むき作業を続けています。今は休みはありませんよ」と生産農家では、ほかにラ・フランス(洋ナシ)、サクランボ、ブドウなど色々な農作物を栽培している。
干し柿は、年の最後を締めくくる作業。今年できた干し柿が市場に出回るころには、蔵王は深い雪に覆われる。
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http://www.ajfarm.com/kaki_dry.html
投稿者 味の農園 : 13:51 | コメント (0) | トラックバック (0)


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