2008年02月07日

「粟国の塩」効率だけを追い求めた現代の私たちに足りないものは海からの贈物

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塩は いのちを運ぶ 海からの使者

塩は からだのなかで いのちの海となる

粟国を流れる黒潮は 太陽熱と風と竹で濃縮され

昔ながらの製法で まきで じっくり炊きあげられる
 
手塩にかけて育んだ命のエキス・粟国の塩

   いい塩は人類を救う


 私が粟国島を訪れたのは10年ほど前のことと思う。那覇空港からセスナに乗って1時間、ちゅら海を眺めながら、季節は確か季節は春だった。

 迎えに出てくれた小渡(おど)さんの宇宙人のような笑顔が素敵な印象的だった。島にはあまり車は多くはない、黄色の車で後方片側のドアは開かないということ、そして1本のタイヤはスペアータイヤだった。また、おどろいた。

 もちろん、「粟国の塩」の生産施設を見学。当時は塩田タワーはあったが、まだ生産が始まって1-2年
の頃だったので、今の整った施設とは違っているはずだ。

一通りの見学を終え、小渡さんから島中を案内してもらった。雪国育ちの私は、何処へ行っても青いちゅら海が見えるこの島に感動した。帰りの飛行機の時間までこの狭い島を堪能させてもらったのでした。

 そして、タワーからの濃縮海水を煮詰める仕事をしている二十歳前の若い子に声をかけた。
「若い人はこの島にはいないようだけど、君も那覇に行くのか」と聞いた。
頭を振った無口な彼は、「俺はここが好きだから・・・」といった。

あの美しい白い砂浜にはちがう時間がゆっくり流れていると、実感した。

 -園主訪問日記より-

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これが小渡幸信さん発案の“立体式塩田タワー”だ。汲み上げた水はまずこの塩田タワーを一日約20回通す。タワー内には、竹が何本も逆さにつるされており、その竹づたいに海水は下へ下へと流れていく。


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ただ普通の竹を使用しているわけではない。竹にもこだわりが隠れていて、枝がまっすぐで、
平均的に枝がある品種の竹を使っている。その間に水分が風で飛ばされていき、
徐々に海水は濃縮されていく。このときの塩分濃度は約6倍~7倍になっているという。

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塩田タワーを通って濃縮された鹹水(かんすい)をこの平釜に移し、20から40時間かけゆっくりと煮詰めていく。常にかき混ぜてやらないと塩が焦げついてしまう他、ミネラルがあまりつかない塩になってしまう。
だからこうしてかき混ぜることによってミネラルをなじませているのである。24時間交代制を行っている。燃料はガスを使わず薪を使用。遠赤外線効果を活用するためだ。

塩が出来上がるとこの脱水槽へ移し、余分な水分を取り除く。この作業だけで3日はかかるという

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昔ながらの製法を取り入れ手作業で塩をふるう。そうする事により塩が細かくなり、
ゴミも取り除くことができる。ふるいにかけた後、さらに2日ほど自然乾燥させ、熟成させる。

ここで始めて袋詰めにはいる。細かいごみは取り除かれ、地元の人たちが一つひとつ手作業で
袋詰めを行ない出荷準備をする。

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こうして出来上がった塩が、“小渡幸信こだわりの粟国の塩”である。科学物を一切使わず、手作業ですべてを行なうので大量生産はできないが素晴らしい仕上がりになっている。
海から海水を汲み上げて、袋詰めするまで約半月はかかる。

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小渡幸信
 昭和12年 サイパンに生まれサイパンにて終戦をむかえる。その後 沖縄に戻り米軍施設にて勤務。北中城の貸し家を本土からきたタイル職人に貸す縁で弟子入り。

 70年代初めにからだを壊しヨガ道場に通い、玄米食、自然食を学ぶ。
昭和49年故人 谷克彦と出会い塩の研究をはじめる。その後住まいを読谷村に移し、タイル業を生業としつつ海水塩研究施設を作り沖縄の伝統製塩を改良し自然塩づくりに四半世紀をかける。
 昭和54年11月に沖縄県よりタイル職人として優秀技能賞を受賞
平成6年5月に日本建築学会学会賞の技能賞を受賞。 タイル職人として数々の賞を受賞するが塩づくりのため廃業。
平成6年9月粟国島に立体式塩田タワーを建設。本格的に塩づくりをはじめる。
 平成10年株式会社沖縄海塩研究所へ法人化現在に至る。


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製造者 小渡 幸信 さんからのメッセージ

私が塩作りで目指しているものは「健康」です。
ただ作って売る、ということだけでなく、「本物」とはどういうものか、「健康」とはどういうことか。
それを子・孫の世代にまで伝えていくことが、私の仕事なのです。

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投稿者 味の農園 : 15:24 | コメント (0) | トラックバック (0)

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