2008年04月07日
月山は宝の山、山形の天然山菜は山里の楽しみ月山筍
月山筍(ガッサンダケ)

残雪の残る険しいところに自生する月山筍
出羽三山の主峰であり、古くから山岳信仰の山として知られる月山(1984m)。麓では初夏の装いさえ感じられる頃、その山肌では深い雪がようやく解け始めます。6月、雪解けの水音が響くなか、深い笹薮をかきわけて歩く人たちの姿がみられます。月山筍を採る人たちです。

月山筍は別名ネマガリダケという
月山筍は学名チシマザサ、根元が大きく湾曲することから、一般的にはネマガリタケと呼ばれる笹のタケノコで、主に北海道から東北の山地に自生しています。アクが少なく、独特の風味と甘みがあり、特に月山で採れる月山筍は、その味の良さに定評があり珍重されています。
出羽三山のひとつ羽黒山の麓、手向地区に暮らす石井信一さんは、20年以上の経験をもつ月山筍採りの名人。毎年6月になると夜明け前から山に入り、薮をこぎ、沢を渡り、何時間もかけて笹が大群落をつくり自生する採り場に辿り着きます。
同じ山でも立谷沢、東堀越、手向など集落ごとの採り場が決まっていて、その領域に足を踏み入れないことは、暗黙の了解となっているとのこと。また採る人ごとに、それぞれ自分だけが知る秘密の場所があり、長年積み重ねた経験と勘が、収穫を大きく左右します。
山では磁石が効かないことも多く、笹薮のなかでは方角を見失いがちです。熊と遭遇する危険もあります。筍採りには、常に細心の注意が必要なのだそうです。

食べ方は色々、皮のついたまま焼くのが通の食べ方とか
石井さんが一度に採るのは大体25~30kg。売り物になるのは重さ30g、長さ15~24cm程のもの。なかにはごく僅かですが、60gにもなる大きなものもあるそうです。他で採れるネマガリタケと比べると、身が白く柔らかいのが月山筍の特徴。雨が多いと出が良く、柔らかく、いがらっぼさがなくなります。
沢の傾斜地には水と養分が集まってくるので太い筍が生えやすく、白大根と呼ばれる程、太く白い上質のものも採れるとのこと。また、根元の皮が植物色素のアントシアニンでピンク色になっているものは、格別に味が良いといわれます。
月山筍が店頭に出回り始めると、庄内の人たちは競って買い求め、粕仕立ての味噌汁や天ぶらなどにして味わいます。最近では皮ごと網で焼いたり、イタリアンなど洋食の材料にも使われたりもしています。
山からの恵である月山筍の、年に一度の短い旬を、最大限に味わい尽くす。季節ごと次々に登場する、さまざまな食材の旬をいとおしみ、楽しむ。それもまた、庄内に暮らす喜びのひとつなのです。「食の都庄内を彩る食材たち」より
投稿者 味の農園 : 17:52 | コメント (0) | トラックバック (0)


おいしさいっぱい、暮らしが元気。
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