私たちのさくらんぼ通販に架ける想い |
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山形県の特産品や農産品を全国にお届けして多くの皆様にお客になってもらいたいとの思いから、昭和62年に郵便局の「ふるさと小包」事業に参加することから始まりました。
参加してみると「さくらんぼ」はとても全国的に人気の高い商品であることが解かりましたが、さくらんぼの通販は一方でお客様からのクレームも多い商品であると知らされました。
特に品質に対しての苦情は「腐っていた」「痛んでいた」「つぶれていた」などの内容がありました。
つくづく、品質管理が難しいデリケートな商品であることは明確でしたが、さて問題解決を図るにはどのようにしたらいいのか、それほど簡単な問題ではない事が段々判ってくるのでした。 一方で、解決策を模索しながら大切なこととしての第一に
「お客様に山形の美味しいさくらんぼを収穫したそのままの美味しさを届けたい。」
との想いで今まで、この言葉を目標に取り組んできました。
私たちが20年余り取り組んできたさくらんぼに対する思い入れをご紹介しながら、さくらんぼの扱い方など考え方をご紹介してご理解を深めていただければと思います。
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| ◆ 完熟したさくらんぼは美味しいが・・・ |
やはり、「腐っていた」「痛んでいた」を簡単に解決するには早もぎ、「早めに収穫する」と思うのですが、それでは味がイマイチで「美味しい」さくらんぼは届きません。
ギリギリまで木の上で完熟で収穫させた美味しいさくらんぼをお届けしたいと思いで収穫すると、一部に過熟のものが混じる事もあるのが現実です。

ほぼ完熟して、しかも美味しく、「傷んでいた」「腐っていた」がない状態の品が理想なのですが、この勘どころがお客様にとってのベスト状態であり、私たちにとっての何より難しい状態でありますが、ここがプロとしての意識が高まるところでもあります。
発送を開始する前に生産者から集まってもらい予め、色合い、大きさ、熟度を出荷前に「芽揃い会」という研修会を開いて、品質について申し合わせます。そして発送時にはベテラン担当者1箱ずつ品質を確かめるために箱の中身を開けて検品してから発送する体制になっています。
問題があれはすぐに返品、出荷停止もあります。このような体制が完成して多くの問題は解決されていきましたが、全てが解決された訳ではありません。
それ以外の問題としてはパッケージと輸送の問題があります。
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| ◆ 「発泡スチロール箱に保冷財」は保冷財による結露が痛みの原因に |
私たちは、「鮮度の良いままでお届けしたい」という問題意識から山形県でいち早く、発泡スチロール箱に蓄冷蔵剤を入れて取り組みましたが、5年ほど続けた結果断念しました。
問題は、外気と箱の内部との温度差が大きいと、湿気を呼び結露して内部のさくらんぼが傷みやすくなる事でした。
湿気を防ぐ新素材なども試してはみましたが、内部の湿度を下げる決定的な解決はできないことがわかりました。一見、冷やす事で鮮度を保持できると思いがちですが、その日の気温や湿度が大きく関わっているのです。ゴミ処理の問題からも「紙」という素材の吸湿性という機能を改めて見直しているところです。
ここでの教訓としては「さくらんぼは温度変化による湿気に傷む」でした。
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| ◆ クール宅急便は万能ではありません |
多くの生鮮食料品にクール便宅急便は有効な手段です。私たちも積極的に利用しますが、全面的に信用しているわけではないのです。それはクール便によ る事故が起きるのは、こんなケースです。ある日りっぱなさくらんぼを自信を持ってクール便で発送して、お客様から翌日「ひどいさくらんぼが送られてきた!」 とお叱りの電話を頂くことがありました。
担当者が何とかさくらんぼの状態をお聞きすると「みんな黒ずんで痛んで食べられない」というお話しが。まずはお客様にお侘びして、代品を」すぐに手配してお送りする旨をお伝えします。
そして、すぐに同じ日に同じ便で発送したお客様にお電話して、ご贈答であれば、客様のご了解を得て、贈答先へ電話して確かめます。
すると決まって同じこと起きていることをあるとき発見しました。
原因は、冷蔵庫の冷気の強すぎることによる「冷気ヤケ」という現象です。集配の小型の車ではならないのですが、各地のセンター間に走らせている大 型の冷蔵車に積まれてから冷気の吹き出し口に近いところや直接冷気がかかるところにおかれると、さくらんぼはこのような被害に会うことがあります。

さくらんぼは生鮮食品の中でも一番デリケートな果物です。温度が高くても、低くても、いずれにも敏感で温度変化に弱い性質を備えているのです。
私たちもこの事実が判明するまでは不思議でしょうがなかったのですが本当に信じられなかったのが本音といえます。
ヤマトさんとの長いお付き合いの中で、互いにこのような事故は、起こりえる事、お互いに歩み寄って問題解決にのぞむ事も今では、互いに話し合われるようになっていますが、長い時間この問 題についてはもめて来た経緯があり時間がかかりました。
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| ◆ 温度変化は湿気をよび痛む原因に・・・クール便で届いたらすぐ冷蔵庫に |
発泡スチロールのところでお話した原理はクール便でも同じです。「さくらんぼは温度変化に弱い」ことです。クール便で届いたさくらんぼを玄関に、またはマンションの管理人の部屋に2時間ぐらい放置されたら痛みやすくなります。温度変化で湿気を集めて結露してしまうと一気に変色などの傷みが生じる事 になります。
常温便で届いたものは、室温でも構いませんが、クール便で届いたさくらんぼはすぐに冷蔵庫に入れて下さい。
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| ◆ ギリギリまでクール便を使いたくない本音とは・・・ |
私たちは長年の経験から、クール便のリスクも知っていますから、できるだけクール便を使わないようにしています。シーズン当初はお客様のご希望がない場合は常温便でお送りするようにお勧めしています。
後半は、気温が30℃を超えてくるとクール便に切り替える決定を下します。一番いいのは現場の判断にお任せいただくことだと思っています。こちら山形の天気と全国の天気予報を入念に調べながら、いつからクール便にするのか決めています。
何度も申し上げますがさくらんぼは「温度変化に弱い」です。理想的には生産した場所の温度で輸送してお召上りいただくことが一番の方法になります が、そして冷蔵庫ではなく冷暗所、風通しのいい場所。冷蔵庫に入れるならば、冷蔵庫から出したらすぐ召し上がる事をお勧めします。
さくらんぼのもう一つの特徴は「湿気に弱い」です。ですから、冷蔵庫に入れるリスクは冷やして「温度変化に弱い」状況になり、冷蔵庫から出して「湿気に弱い」ことで結露して傷むことになります。それよりは鮮度を重視してお早めに召し上がっていただくことです。
私たちは品質調査のため試験的に行いますが、温度と湿度を調節できる冷蔵庫に入れて日保ち試験をすると、1週間から1ヶ月まで保存が出来ます。
味も、痛みも穫りたてとは違いますが問題なく食べる事が出来ます。「温度と湿度を低くして変化を出さない」ことを維持できると格段に日保ちは格段に長くなりますが、もちろん少しずつ鮮度は下がっていく事には変わりません。
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| ◆ 「もっと赤くなるかと思って冷蔵庫に1週間、入れていました!」というお客様も・・・ |
こんなお客様もいました。驚きましたが、私たち販売する方がしっかりとご案内して、正しい情報をお伝えしていく事がさくらんぼの場合は大切だと感じました。
私たちは、ある意味においてお互いに知らない事ばかりです。私たちは20年以上さくらんぼの通販に関わってきました。生産に関わる問題、パッケー ジに関わる問題、輸送に関わる問題、いずれも問題意識を持って改善に努めてきましたが、まだまだ道なかばで解決に至っていません。
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今後もどんな小さなことでも地道に改善を続けていくことが大切な目標へ近づく道だと思っています。
そのためにもお客様が気づいたこと、私たちが気づかずにいることを是非お知らせいただきたいものと思います。それが今後の私たち取り組みの向上心の原動力になります。私たちの目標と問題意識は20年間まだ変わっていません。
「お客様に山形の美味しいさくらんぼを収穫したそのままの美味しさを届けたい。」ということなのです。 |