温室さくらんぼ栽培メカニズム 雪国山形の2月上旬は1年でいちばん寒い時期で積雪のいちばん多い時期なので産地の村山盆地の最低気温は-3℃から-5℃程になることも珍しくありません。積雪は多ところで1メートル、少ない平野部でも50センチ以上です。 前年の秋から12月中旬頃まで寒い外気で休眠(さくらんぼの樹の活動を停止した状態)に入ったサクランボの樹は12月下旬には温室のビニールを被覆させて暖房を入れます。時には雪が積もったままビニ...... 続きを読む
くだもの歳時記
サクランボが交配して実を成らせるには、受粉は同じ品種同士では受粉しないという性質があります。そして、違う品種でも受粉には相性があって相性がいいものとそうでないものの間には大きな受粉効率の違いがあります。その違いは花の咲くタイミングであったりその年の天候であったり、その畑の条件であったりします。どのような品種の組み合わせがいいのか、佐藤錦を収穫の中心に他の品種が1-2割、授粉用の品種が必要とされています。 [caption id="attachment...... 続きを読む
百花繚乱の春にマメコバチ 近年、さくらんぼの花の開花は早まって来ている気がします。他の果物の開花も同じ傾向が。地球温暖化と関係しているのでは気になるところです。大型連休の直前から連休が明ける頃、山形では様々な果樹の花が盛りを迎えます。サクランボ、ラフランスなどが一帯を白く染めて幻想的な景色を魅せてくれます。少し遅れてリンゴの花が開きます。 サクランボの畑は、全体が雨除けハウスの鉄パイプで覆われているので分かりやすい存在です。「雨除け...... 続きを読む
さくらんぼに実がどれくらいつくのかを決めるのはに大切なのはサクランボの満開の期間のお天気です。授粉できる時期に環境が揃うかにかかっています。さくらんぼの開花授粉はミツバチ、マメコバチなどの昆虫が主役なのです。 ミツバチとマメコバチの行動 昆虫が活発に活動できる温かい陽気がこの期間の理想のお天気なるかどうか豊作か否かに大きな影響があります。この蜂たちには特徴的なところがあります。ミツバチは行動範囲が広く、マメコバチは丁寧な授粉という特徴があり...... 続きを読む