スイカは野菜か果物かどっちですか?

西瓜は夏休みのイメージ、猛暑のくだもの
樹木になる実が「果物」、一年生植物や多年生植物になる実が「野菜」といわれ、すいかはいちごやメロンと共に、形態、性質、栽培方法から野菜に分類されています。 しかし、市場では果実として扱われ、食品成分表でも果実類に分類され、果菜類とされています。
農林水産省の作況調査の調査対象品目は以下のとおり分類されています。なお、調査対象品目の全てが、指定野菜又は指定野菜に準ずる野菜に該当しています。
1.根菜類
大根、人参、ジャガイモ、サトイモ、かぶ、ごぼう、れんこん、やまのいも
2.葉茎菜類
白菜、キャベツ、ほうれん草、レタス、ねぎ、玉ねぎ、小松菜、ちんげんさい、ふき、みつば、春菊、水菜、セルリー、アスパラガス、カリフラワー、ブロッコリー、にら、
ニンニク
3.果菜類
キュウリ、茄子、トマト、ピーマン、カボチャ、スイートコーン、さやいんげん、さやえんどう、グリーンピース、そらまめ、枝豆
4.香辛野菜
生姜など
5.果実的野菜
メロン、苺、スイカ
ちなみに、農林水産省では、概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物で、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱っています。そのため、一般的には果物とは呼ばれていないと思われる栗や梅などを果樹としている一方で、果物と呼ばれることのあるメロン、苺、スイカ(いずれも一年生草本植物)などは野菜として取り扱っています。
■尾花沢すいかの栽培 山形県尾花沢市より
スイカ栽培に適した尾花沢の気候が、スイカの甘さを凝縮します。鮮やかな果肉とシャリシャリ食感。高い糖度が自慢です。山形の猛暑と夜の涼しい気候が生み出す温度格差はスイカに糖度を生み出す。 共同出荷にあたり、JAでは規定の糖度に達していないものは出荷から外すという厳しい選果基準をもうけている。 尾花沢スイカの独特の甘さは水はけのよい「クロボク」と呼ばれる火山灰質の黒い土壌はさらさらした水はけのよい土壌がうみだします。 食べ飽きしないすっきりした甘味と濃厚なスイカ味のシャリシャリの食感をあたえます。
夏の風物詩すいか。小玉スイカや大玉スイカなど、様々な種類のすいかがあり、中でも山形県尾花沢で栽培されている「尾花沢スイカ」は山形ブランドのスイカとして大産地となっています。美味しいスイカは猛暑を乗り切る原動力になります。