庄内柿は甘柿ですか?それとも渋柿
甘柿と渋柿の最大の違いは、含まれるタンニンの性質にあります。
甘柿: タンニンが不溶性で、口の中が溶けないため渋みを感じません。
渋柿::タンニンが水溶性で、口の中で溶けて渋みを感じます。
甘柿・渋柿の食べ方の違いは
甘柿:収穫してそのまま食べることができます。
渋柿:そのまま食べると渋いため、脱渋処理が必要です。
また、柿は栽培地域の違いがあります。甘柿は主に東海、近畿、瀬戸内海岸地方など暖かい気候の地域で栽培されています。渋柿は温暖な地域から寒冷な地域まで、より広い範囲で栽培が可能です。
柿の起源として、甘柿は、 渋柿の突然変異によって生まれたとされています。そして渋柿は柿の原種であり、より古いころから存在しています。
柿の加工適性から言うと、甘柿:は生食用として主に利用されます。渋柿はアルコールによる脱渋で生食用として利用できます。また干し柿などの加工品に適しています。実が大きい品種が多いため干し柿に向いているとされます。
これらの違いにより、甘柿と渋柿はそれぞれ異なる用途や栽培方法で利用されています。
▼渋柿を美味しく食べる方法
庄内柿の渋抜きするメカニズムとその方法|味の農園 (ajfarm.com)
▼庄内柿の里 庄内藩ゆかりの松ヶ岡開墾地
庄内を代表する秋の果実『庄内柿』は、元々の渋柿がアルコールや焼酎で渋抜きされ果実です。濃厚な独特の甘さ適度な歯ごたえ、種がない種なしの食べやすさが特徴の柿です。平核無(ひたたねなし)「種なし柿」としてよく出回っている品種で「庄内柿」や「おけさ柿」とも呼ばれます。種の無い渋柿が焼酎や炭酸ガスで渋ぬきすると見違える美味しさに変身。やさしい美味しい柿に生まれ変わります。柔らかくなったかきは、ヘタを切り取りスプーンで食べたり、そのまま凍らせてシャーベットにしてもおいしく食べられます。
この庄内柿の開発には諸説ありますが、一人の庄内藩士が関わったとされます。幕末に庄内藩は徳川の有力譜代として戊辰戦争を戦い維新に遭遇して戦い破れ政府軍に帰順します。廃藩置県により領地を失った庄内藩は原野を開墾して開墾地とこの柿を開発しました。