1年間でお米はどれくらいとれますか?

庄内平野は鳥海山や月山の膨大な雪を水源に潤う
この収穫量の数値は決して全国にある田んぼをフルに利用した収穫量ではありません。政策的にお米が過剰にならないような、お米の目標数量を各自治体ごとに決めお米の生産を間接的に管理しています。
日本の米の生産量は、1970年には1,253万トンでしたが、2020年には776万トンと約50年で4割以上減少しています。
▼米の生産量を調整する制度について
コメの過剰生産を抑え、米価を維持するために、国がコメの生産量を調整する制度として「減反」がありました。1960年代半ばにコメが余り始めたことを受けて1970年に始まり、2018年に廃止されました。
米の生産調整とは、米の生産過剰を避けるために、転作や休耕などによって米の生産量を調整する政策です。1970年から2018年まで「減反政策」として実施されました。
【経緯】
- 1960年代半ばに食生活の変化でコメが余り始めたことを受けて、1970年から本格的に実施されました。
- 農家に国民負担で補助金を出して「減反」させ、コメ生産を意図的に減らし、高価格(消費者負担)を維持してきました。
- 2007年に生産調整の決定主体を国から産地に移し、減反政策を実質的に止めました。
- 2018年度(平成30年)に、行政による生産数量目標の配分が廃止され、減反政策が終了しました。

お米を種蒔きして1週間頃の小さな苗
【目的】
- 米価の安定や米需給の均衡を図る
- 農産物の総合的な自給力の向上を図る
- 食料安全保障への貢献および地域適作の推進を図る
【影響】
- 減反政策の廃止後もコメの生産量は右肩下がりです。
- 農業関係者にとって当たり前の存在となっていた減反政策の廃止により、地域ごとに少しずつ変化が見られました。
- 歯止めがかからない農業生産者の人口減少も続いてきました。
■庄内平野のコメ作り動画
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山形つや姫特集 特別栽培のお米
つや姫の一番の特徴は、なんと言ってもその「美味しさ」です。際立つ「粒の大きさ」、「白い輝き」「旨さ」「香り」、「粘り」は、ごはんそのものがご馳走。
白ごはんで勝負できるお米を目的につくられました。つや姫の開発は、ごはんの旨みで勝負するために白いご飯が限りなく好きな人のためにと想いが込められています。
また、生産の方法は限定の田んぼと限定された生産者だけに許された厳しい認定制度の中で生産されています。「栽培適地」「生産者認定」「特別栽培」「品質基準」という4つの厳しい基準をすべてクリアした安心で美味しいお米だけが「つや姫」として流通できます。
(財)日本穀物検定協会の食味官能試験(実際に食べてみて、食味を判断する)において、外観については「艶がある」、「粒が揃っている」など、味については「甘みがある」、「うまみがある」などの評価が得られました。
その美味しさのルーツは明治時代に冷害の中でしっかり穂を着けた1本の稲から生まれた日本の美味しいお米のルーツといわれる「亀の尾」という品種に由来しています。