米づくりにはどんな土が適してますか?

水田の土を耕しながら肥料を施す作業
お米作りに適した土壌にはいくつかの重要な条件があります。まず、稲は酸性の土壌を好むため、土壌の酸度(pH)は4.5~5.5程度が理想的です。この範囲内であれば、稲が健全に育ちやすくなります。また、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)といった三大肥料要素が十分に含まれていることも重要です。窒素は稲の体の成長を促し、リン酸は茎の数を増やして実りを良くし、カリウムは葉や茎を丈夫にして倒伏しにくくします。
さらに、有機物が豊富で微生物が活発に活動できる土壌も適しています。微生物は土壌中の有機物を分解して養分を供給したり、病原菌を抑制したりする役割を果たします。また、土壌が「団粒構造」を持っていることも大切です。この構造によって肥料の成分を抱えたり、保水性・排水性・通気性が向上し、稲が育ちやすい環境が整います。
水田では水を張る必要があるため、水はけの良さも考慮する必要があります。ただし、水はけが良すぎる場合には粘土質の土を加えるなどして水分保持力を補う工夫が求められます。また、土壌内の空気と水分のバランス(孔隙率)も重要で、適度なバランスが保たれることで稲の根が養分や酸素を効率よく吸収できるようになります。

雪に埋まった田んぼの底力
お米作りでは春先に苗を育てる床土作りを行うこともポイントです。この時期には肥料や燻炭(もみ殻炭)を混ぜて土壌を改良し、通気性や保水性を高めます。さらに、生育状況に応じて追肥や水管理を行うことで、稲に最適な環境を維持します。
このように、お米作りに適した土壌とは、酸性度や肥料分、有機物、微生物の活動、水分管理など、多くの条件が整ったものです。これらの条件を満たした土壌で栽培することで、病害虫に強く稲の健康を保つことのできる美味しくて質の高いお米を収穫することが可能となります。
■庄内平野のコメ作り作業
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