ぶどう美味しさの違いは何?

葡萄畑は南向き傾斜地の水はけのよい土壌を選んで栽培します
ぶどうの美味しさのバリエーションは、品種、栽培環境、そして食べ方で違ってきます。特に、昼夜の寒暖差が大きい気候で育ったぶどうは、呼吸量が少ないため、でんぷん蓄積が多くなり、糖度が上がり甘みが凝縮されて美味しくなります。また、ブドウの部位別の美味しさの違いもあり、房の上の方が甘いため、下から上に向かって食べるのが、美味しく食べるコツで、おすすめです。
美味しさの違いを具体的に解説すると
美味しさを決める要素は、品種、気候や、立地条件などの栽培環境、そして、食べるときの条件などが大きな要素になります。
品種について
ぶどうには様々な品種があり、それぞれに特徴的な風味や食感があります。例えば、巨峰は濃厚な甘みと大粒の実、シャインマスカットはマスカットの香りと高い糖度が魅力です。
栽培環境について
昼夜の寒暖差が大きいほど良く、昼間に光合成で作られた糖分が、夜間の低い気温によって消費されにくくなるため、甘みが凝縮されます。山形県は盆地で昼夜の寒暖差が大きいため、美味しいぶどうが育つことで知られています。
日照時間が長いほど、光合成が活発になり、朝晩の温度格差が大きいほど糖分が多く作られ、蓄えられます。水はけの良い土壌は、根腐れを防ぎ、ぶどうの生育を助け濃厚な味につながります。
食べ方について
ぶどうの房の上部から食べるといいでしょう。ぶどうは枝に近い上の方から熟していくため、房の上の方が甘みは強い傾向があります。また、軸が緑色のものを選びましょう。軸が緑色でしっかりしているものは新鮮で、甘みが期待できます。
果皮の色も大切です。黒系や赤系のぶどうは、色が濃いほど熟しており、甘みが強いです。果皮の白い粉はブルームと呼ばれるものです。これは鮮度を自ら守るために水分蒸発を防ぐ役割があり、新鮮さの目安になります。

南陽市の傾斜地のぶどうは濃厚で爽やかな味に
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果物王国の山形県は、ぶどうの生産量も国内トップクラス。生産量日本一の「デラウェア」をはじめ、「ピオーネ」、「巨峰」、「シャインマスカット」、「安芸クイーン」など多彩な品種が揃っています。
山形県のぶどう栽培は、江戸時代初期頃に甲州(現、山梨県)より苗木が伝わり始まったといわれています。ぶどうの主産地である置賜地方は、周囲を2,000メートル級の山々に囲まれた盆地という地形条件により、昼夜の気温差が大きいことや、ぶどうの成熟期に晴天が多いこと、夏場の降水量が少ないことなどから、排水のよい土地を好むぶどうの栽培に適しており、色付きがよく糖度の高い美味しいぶどうが生産されています。