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ばっちゃん物語

牛や馬と仲良くして元気に楽しい毎日

◆◆ ばっちゃん物語    第10話◆◆

■牛や馬に囲まれて元気に活躍しています。

山形のばっちゃんの小学生のころのお話し。
家族は10人でした。赤いほっぺたの女の子の名前は敏子といいます。
みんなからトコちゃんと呼はれて誰より元気な普通の子でした。

おじいちゃん、おばあちゃん、お父ちゃん、お母ちゃん、兄弟は6人、本当は8人いたけど
そのうち2人は小さい頃に亡くなったということです。

いちばん上の体格のいいお兄ちゃんは19歳になっています。お父ちゃんの下で働いていました。
力自慢で村では誰よりも力は強かったのですが牛や馬を使った農作業は
さすがにお父ちゃんの経験にかないません。

牛馬のあつかい方を、いろはから教わる毎日続いていました。
その扱いにはコツがあります。叱り方もあって、叱り過ぎもいけないし
なめられてもいけない。

もちろん力づくではまったく言うことを効いてくれるはずもなく
その加減は体で覚えないといけないのです。
力自慢のお兄ちゃんでしたが、牛と馬の扱いにはほとほと苦労していました。

田んぼの仕事には欠かせない牛や馬は、今でいうペットのように大切にあつかわれ家族同然
家族と同居して家の玄関を入った内戸の側の厩に住んでいました。

もちろん同居している家族だから、自宅のペットは慣れているから良いのですが
よその家の牛や馬は子供たちには怖い存在になるわけです。

馬と牛であっても個性ゆたかで、癖があります。
よだれや角を振り回す牛や、中には知らない人を噛む癖の悪い馬がいて
玄関から入ってくる人を驚かせます。

今でいうそれがセキュリティーだったのかもしれませんが
知らない人が来ると騒いで、初めての人を驚かせます。

特に子供は、他人の家の玄関から入り、両脇に馬や牛がいる前を通って
板の間まで行くのがみんな怖くてたまりません。

犬などと一緒で、怖がる子とみるとなめて突っかかってくるわけで
牛や馬も、怖がる子に限って悪さをされて、お使いでよそ家には入れないで泣いてしまう子
家には入ったが出られなくて泣いてしまう子もいました。

子供にとっては大きな馬や、牛は何より怖いのです。
トコちゃんはみんなが怖がる牛や馬をけっして怖がりません。

怖いと思ったことはありましたが、小学校にあがった年から
学校に行く前に牛と馬に餌をやる仕事を言いつけられています。
おじいちゃんに秘密の動物の扱い方を習いました。

だから、牛や馬の扱いはお父ちゃんに褒められています。
上手に乗せられて得意だったから、よその子供たちやお友達の前では、特に平気な素振りして
横断歩道を渡るように自分が先頭に立って牛や馬の前をとおしてあげるのでした。

「これくらい、へいちゃら!」って調子で、他の子たちの尊敬と驚きの目を楽しんでいるのでした。
「頼りにされること」がとっても嬉しかったのです。

ながい冬も、お正月を過ぎると少しずつ日が長くなっていきます。
寒さは厳しくなっていきますが吹雪の日でも星がきれいに見える夜もあるのです。

地上は吹雪でも上空はあくまでも澄んで星が降ってくるような音の無い静けさが
トコちゃんを見守ってくれます。

続く・・・。


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