身体に大切な野菜の役割とは
何気なくいつも通りの普通の食生活の中にあまり感じることのない野菜の存在。気にしていないけれども、何故かたまに野菜食べてないなあと気付くときがあります。
野菜作りのプロが作った野菜。美味しい野菜には大きな力があることを知りました。野菜には栄養学的な側面ばかりでなく精神的な側面もあります。
例えば、よく噛むことを忘れてきたといわれる私たち人間、実はじっくり噛むことで精神的に落ち着きを取り戻すことがあります。心が落ち着くことで身体も健康的循環を回復できるようになり健康が回復していくというようなことも。

日本人にの多くは野菜不足に不安を感じている
野菜不足とストレス社会を克服
ストレス社会といわれる現代は野菜が不足しているとよく言われますが、意識して食べないと中々野菜を食べる機会は少ないのが現実。簡単そうで意外と困難のが、毎日、継続的に野菜を摂取する難しさです。
中高年に近づくことで、気にもなる野菜の取り方ですが、最近では「腸活」意識を高めて、いちにち一日の食生活に野菜を取り入れていくことしかないようですね。
免疫力を高め身体の循環を良くしてくれる野菜食の見直ししか腸内フローラ、生活習慣病に打ち勝つ方法も見つかりません。
ある時、野菜生産者をお尋ねした時に感じたのは、野菜作りを専門に取り組んでいるプロの生産者さんの意識が高いことです。野菜を食べる私たち以上に「医食同源」にこだわり、肥料の問題、土作りや土壌改良の問題に真剣に取り組んでいることに驚きました。

ブロッコリーは美味しい野菜の代表格一年中、目にする
何気なく食べる野菜の役割とは
日々何気なく食べている野菜には食生活においても大きな役割があります。それは栄養学的には皆無といわれる値でも身体に大事なものや体内に吸収されない食物繊維などの役割は大きいことには注目すべき点があります。
野菜は栄養もさることならら、低いエネルギーでありながら繊維が多いことによる咀嚼による脳への良い影響も知られているように。
現代が抱えるストレス社会という大きな問題に対して野菜食によって解決できる大きな役割も知られてきました。毎日美味しく頂く食材の中に野菜がある事で、主役にはなれない野菜の医食同源の意味が深くかかわっている意味も見えてきます。
野菜食は食物繊維に象徴されるように、栄養的に意味がないとされてきたものが実は大きな身体の役割を担っていることを示します。
食物繊維は吸収されないものですが、健康には大きな働きを現わしてくれます。腸内に取り込まれることによって腸内に微生物の多様性を構築してフローラといわれる腸内環境に大きな善循環をもたらしているといわれます。腸内細菌の活性化はやがて身体に免疫力を育て、健康に大きな役割を果たしてくれます。
きっと、野菜は腸内細菌のエサとなり身体を支えているのでしょう。野菜と腸内細菌の関係性が良くなればなるほど私たちの健康にプラスの力を与えてくれます。

野菜をたくさん撮ることで多くの生活習慣病が改善する
注目野菜の食物繊維とは
わが国で栽培されている野菜には150~200種ほどがあります。それぞれの野菜には食物繊維が豊富に含まれており、腸活に役立ちます。野菜の食物繊維は、腸内で水分を吸収して便のカサを増やし、腸の動きを促進します。また、善玉菌のエネルギー源となるため、腸内環境の改善に寄与します。
野菜食は食物繊維に象徴されるように、栄養的に意味がないとされてきたものが実は大きな身体の役割を担っていることを示します。
食物繊維は栄養的に吸収されないものですが、健康には大きな働きを現わしてくれます。腸内に取り込まれることによって腸内に微生物の多様性を構築してフローラといわれる腸内環境に大きな善循環をもたらしているといわれます。
腸内細菌の活性化はやがて身体に免疫力を育て、健康に大きな役割を果たしてくれます。きっと、野菜は腸内細菌のエサとなり身体を支えているのでしょう。野菜と腸内細菌の関係性が良くなればなるほど私たちの健康に免疫というプラスの力を与えてくれます。

野菜が健康に及ぼす影響力は大きい
食物繊維の注目される役割
野菜には食物繊維が豊富にあります。食物繊維は「ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体」と定義されています。水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維とに大別されます。
また、食物繊維はどんな働きをしているかというと、小腸で消化・吸収されずに、大腸まで達する食品成分です。食物のカサを増やすことで、便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっています。
食物繊維の多くは、単糖がたくさん結合した多糖類の仲間ですが、消化されないため、エネルギー源にはなりません。ここに食物繊維の力が隠されているようです。

茄子は夏野菜の代表的な存在
野菜の食物繊維の種類
食物繊維には多くの種類がありますが、水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維に大別できます。 不溶性食物繊維はセルロース・ヘミセルロース・キチン・キトサンなど、水溶性食物繊維にはペクチン・グルコマンナン・アルギン酸・アガロース・アガロペクチン・カラギーナン・ポリデキストロースなどがあります。
水溶性食物繊維の代表的なものは果物や野菜に含まれるペクチン、コンブやワカメなどのぬるぬるの成分のアルギン酸などがあります。
不溶性食物繊維には、植物の細胞壁を構成しているセルロースやヘミセルロース、リグニンなどがあります。カニやエビの殻に含まれるキチンも不溶性食物繊維に分類されます。
食物繊維を多く含む食品には、こんにゃく、あらげきくらげ、てんぐさ(粉寒天)、てんぐさ(角寒天)、凍みこんにゃく、しろきくらげ、干しわらび、きくらげ等があります。野菜では、らっきょう、グリンピース、にんにくなどが食物繊維を多く含みます。

ピーマンは夏の野菜、冬は温暖な高知県産が出回る
野菜と食物繊維の働き
水溶性食物繊維も不溶性食物繊維もどちらも体内には吸収されませんが、健康のためには重要な役割を果たしており、第六の栄養素ともいわれ注目されています。水溶性食物繊維は、水に溶けやすく、水に溶けるとゼリー状になります。小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。
また、コレステロールを吸着し体外に排出することで血中のコレステロール値も低下させます。さらに、ナトリウムを排出する効果もあるので、高血圧を予防する効果もあります。食物繊維は低カロリーで肥満の予防にもなるので、糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病の予防に効果があります。
水に溶けにくい不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の容積を増やします。便が増えると、大腸が刺激され、排便がスムーズになります。また、有害物質を吸着させて、便と一緒に体の外に排出するため、腸をきれいにして大腸がんのリスクを減らしてくれます。
また、どちらの食物繊維も大腸内の細菌により発酵・分解され、ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるため、善玉菌が増え、腸内環境が改善されます。

野菜中心の食生活は健康を維持するために影響は大きい
野菜と果物で生活習慣病を克服
アメリカで生活習慣病を克服に大きな貢献をしたといわれるものにファイブアデイ事業とがあります。
それは、野菜と果実の摂取量拡大が生活習慣病その他の疾患の予防に役立つことを立証する科学的データを拠り所として、「野菜と果実を毎日5サービング(注1)以上食べて健康を増進しよう(Eat 5 A Day for Better Health !)」と呼びかける米国の全国食育事業です。この種の消費者啓発キャンペーンとしては、全米で最大の規模とされます。
この、ファイブアデイ事業は1980年代半ばにカリフォルニア州保健福祉省が立案した試験事業として誕生し、その成功を経て、連邦保健福祉省内の国立癌研究所(National Cancer Institute/以下NCI)が先導する全国事業へと発展しました。
NCIが研究奨励補助金を積んで各州保健担当省に癌予防につながる研究プロジェクトの企画を呼びかけ、これに応募して見事に奨励補助金を獲得した企画の一つが、カリフォルニア州保健福祉省が提出したこの食生活改善啓発事業でした。
ファイブアデイ事業を簡単に言えば、「1日(a day)に5皿分の野菜と200gの果物を食べよう」という意味を表す名前です。ロゴの5つの色はいろいろな野菜の色を表し、果物の絵も入っています。
この結果アメリカでは生活習慣病の克服に大きな改善が見られ結果を残しています。

一日に350g野菜と200gの果物を食べよう
▼月山高原を耕す