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ばっちゃん物語

■雪山に掘った落とし穴に落ちたのは誰れだ?

◆◆ ばっちゃん物語  第20話 ≪ばっちゃん子供頃のお話し≫ ◆◆
 

■雪山に掘った落とし穴に落ちたのは誰?

ところでトコちゃんが信子ちゃんと掘った雪の
ヌガリツボ(落とし穴)はその後
どうなったのでしょうか。

ヌガリツボ(雪の落とし穴)の顛末です。

「権太、落じねがなあー」
「金作落じねがなあー」

出来れば自分が見ている前で意地悪なとなりの健造
が落ちてくれたら何より最高に嬉しいのに
と思っていました。

トコちゃんはお昼過ぎて誰かが雪の山でヌガリ
ツボに落ちてくれることを心待ちに昼ごはんに
家に帰っていきました。

トコちゃんたちが帰った雪山にお昼一番に
吹き山に来たのは権太です。

じつは、自分が作った雪の滑り台を誰もいない
お昼のうちに直したかったのです。

あまりにも大きな雪の滑り台に隣村からも滑り
に来る子もでてきて連日大賑わいだったので

雪の柔らかいところが掘れて滑り台が傾いて
きていたのが気になっていたのです。

昼のうちに修理しないと間に合わないと思い
昼ごはんも早々に戻ってきました。

日本一の滑り台と自負ある権太は子分の佐助
には2-3人連れてくるように言いつけてあり
ましたが、まだ来てません。

吹雪いて天気が悪くなってきたので、気が急い
ていたこともあって早速、修理の仕方を考え
ようと、滑り台を遠巻きに台の傾きを眺めて
いると

突然、平衡感覚がなくなって自分の体が急に
傾いて、片足が雪に吸い込まれて
行くのを感じました。

きっと権太は重いので雪に弱いのです。

お尻まで雪穴にハマって顔も雪面に
ぶつける有り様、
一瞬何が起きたのかわかりません。

次の瞬間、すべてが理解できると
「こんちくしょう!誰がこんなとこに
ヌガリツボつくったがー!」

バツの悪いことに丁度佐助がそこにやってきて
「なに、したんだーっ!」とさけんだが

「バカヤロー、はやぐ、ひぱれー」と権太。

後から来たやつらも加わって周りの雪を
掘り返して権太を引っぱり上げたは
よかったけれど。

引き上げられた権太はいきなり佐助に一発、
いきなりゴツンとげんこつを食らわした。

「お前だがー、こさえたのがー」と
げんこつとほぼ同時にいった。

「おれでねーあんだー」と頭をさすりながら
佐助が半べそかいている。

「したば、だれだ!」と権太は血相を変えて
いって言っている。

「たしか、トコがつぐってたぜー」
「あの源助のトコがー!」権太は顔を
真っ赤にしていいきった。

源助というのはトコちゃんち家の屋号です。

みんなは「んだ!、んだ!」と佐助を気遣った
ようすでうなずいた。

きっと
「トコは、権太からめちゃめちゃ叩かれる!」

という噂が持ち上がり、村の子供たちは
トコちゃんのこと案じたのです。

権太は現場を佐助にまかせて頭から
湯気をだしたまま、家に帰っていったのです。

続く・・・。


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