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だだちゃ豆の不思議

だだちゃ豆 だだちゃ豆作業 だだちゃ豆栽培

よそで美味しくならない不思議


だだちゃ豆の種を他の地域に持ち出して植えても美味しい豆にはならないという事があります。だだちゃ豆の生産者の皆さんからよく耳するのは、だだちゃ豆の種子を美味しいからと言って「他地域の人がもらって植えても美味しいだだちゃ豆には決して出来ない」

 

ということは代々伝わっていると聞きます。また、産地でありハードなファンや購入者の多い鶴岡市の皆さんでも知らない人はいない常識と断言されている事実です。

 

だだちゃ豆 だだちゃ豆花 だだちゃ豆開花

だだちゃ豆の花が咲きました。奥ゆかしい小さい白い花


だだちゃ豆の3つの特殊性


だだちゃ豆は、鶴岡周辺の限られた地域で江戸時代から農家が大切に守り生産されてきた枝豆の「在来種」です。その産地とは白山地域を指します。

 

行政区域では大泉地区といいます。この地域で生産されただだちゃ豆を「だだちゃ豆」「白山だだちゃ」特にお盆過ぎに出回「晩生白山」のことを「本豆」と呼び「だだちゃ豆の最高品」と位置付けているのが産地、鶴岡市では一般的という事です。

 

だだちゃ豆の3つの特殊性、それは、神話めいた話にも聞こえるかもしれませんが、厳然と存在するこの地域に信じられてきただだちゃ豆神話であり語られてきた事実です。

 

 

だだちゃ豆植付け だだちゃ豆

だだちゃ豆の植付け直後は、まだまだ弱弱しい


1,全然土壌の質が違うから


大泉地区の土質は他地区とは違うことがあります。金峯山系から流れる湯尻川がつくった砂質の扇状地は、水はけがよく肥料もちが悪い痩せた土地であるために、米には向かないけれど豆には最適であるとのこと。痩せている土地だけに、だだちゃ豆の根粒菌が活性化して生育に影響しているという点もあります。

 

まただだちゃ豆はハウス栽培には向いていなく露地栽培で育てるために雨や風、日照などにより収穫が大きく左右されますが、豆を乾燥させる東風があまり吹かない地形であることなども、白山で採れる豆の美味しさに影響しているのではと考えられています。

 

だだちゃ豆 白山 晩生白山

だだちゃ豆の晩生白山を植え付けた白山の畑


2、湯尻川の朝霧が美味しさに


気象的な風土が違うことから、地域を流れる湯尻川の朝霧が影響しているといいます。だだちゃ豆の生育期になると湯尻川からの川霧が周辺の頻繁に発生します。この霧がだだちゃ豆の生育と美味しさの秘密といわれます。

 

だだちゃ豆の産地 鶴岡市は、山形県の日本海沿岸に位置し、対馬暖流の影響から比較的温暖で「庄内米」ブランドで日本有数の米産地として有名です。だだちゃ豆の里、鶴岡市は庄内平野の南部に位置し、月山の麓に広がる出羽三山を背後にして広がっています。

 

月山赤川水系の扇状地で砂壌土が多く、瘦せた土壌に関わらず透水性が良いため枝豆栽培にたいへん適した土地です。だだちゃ豆の美味しさにつながる要因です。

 

だだちゃ豆に土壌がマッチしていることや湯尻川にたつ朝霧だだちゃ豆の美味しさの秘密と大きな影響を与えているといえるでしょう。

 

だだちゃ豆 根粒菌 だだちゃ豆畑

だだちゃ豆の栽培では根粒菌を増やすことで生育に違いがある


 

3,栽培方法が違うから 


庄内藩の殿様がだだちゃ豆を推奨、研究熱心な生産者が多く、代々受け継がれてきた口伝の栽培方法があるということです。農家自らが種子を採取し、より良い遺伝子を次につなぐために種子の選別(自家採取)は慎重かつ重要な作業に位置付けられます。

 

種子を大切にして、選抜淘汰を繰り返し、品種改良を生産者自らが続けて、各農家が競い合ってオリジナルのだだちゃ豆を生産してきた宝のノウハウがそこには存在します。

 

もちろん食味重視の観点から土壌改良に努め、良質堆肥有機質肥料を中心とした施肥体系を長い経験からできるだけ減農薬に努め食味の向上と安全な商品をめざしています。

 

だだちゃ豆品種 だだちゃ豆収穫 だだちゃ豆

鶴岡市だだちゃ豆生産者組織連絡協議会より


 

早生、晩生生育の不思議


不思議に思うのは、早生の品種から順々に播種して定植するのだと思うのですが、早生と晩生を交互に植えていくということなのです。ですから、早生の品種は植付けも早く、晩生の品種は植え付けが遅いのではなく、同時に植えても早生は早く収穫できる性質で晩生は晩生の時期にならないと収穫できないということになります。

 

つまり早生は早く植えても、遅く植えても早生は早生として生育するし、晩生は早く植えても、遅く植えても晩生は晩生ということになります。ということは、早生は早生でも早く植えた方が早く収穫できるし、晩生は晩生で早く植えれば早く植えた方が晩生の中では早く収穫できるということになるのです。

 

しかし晩生種はいくら早く植えたとしても早生を追い越すようなことにはならないということでもあります。とても不思議な力があります。

 

だだちゃ豆生育 だだちゃ豆不思議 だだちゃ豆

品種の個性が強いだだちゃ豆だが、早生、晩生がはっきり


早生、晩生の特性がはっきり


そして、「だだちゃ豆の生育は管理によって収穫時期を遅くすることはできるが、早くすることは1日でも出来ない」と生産者はいい切ります。それは、「元々晩生なのがだだちゃ豆の本来の姿だからだだちゃ豆の本来の性質がそうなのであって、栽培管理でいくら急がせても覆すことのできない特性がそうさせるのでしょう」と語ります。

 

白山だだちゃ豆は早く植えても本来の収穫時期ならないと収穫することはできないのが不思議なところというか、それが白山だだちゃ豆の本来の姿なのです。

 

ですから、仮に晩生「白山」と早生「甘露」という品種を同じ日に種播きして同じ日に植え付けをしたとしても、甘露は8月5日に収穫できるようになるが、白山は8月20日頃にならないと収穫できないのが品種による違いといえます。

 

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