皮ごと「こうとく」 香りも味も強くなる
皆さんはリンゴを食べるとき、皮をむきますか? 皮ごと食べますか?
今日は、皆さまに皮ごと食べていただきたい一味違うリンゴ「こうとく」のご紹介をさせてください。
「こうとく」は果実の大きさ200g前後の小さくて着色ムラがある見た目の良くない、普通の小玉のリンゴに見えます。最大の特徴は、美味しさをあらわす驚きの蜜入りです。その蜜入りも、果肉全体に広がり、「ありえないほどの大量の蜜入り」(例外もありますが・・・)
この「こうとく」ですが新品種かと云えば、じつは30年ほど前にできた品種で外見が小玉で、特徴がないなど見た目の悪さが生産者にアピールできないことなどで、市場から見放されていた品種でした。
ところが、外見とはうらはらに、食味がずば抜けて美味いことから産地でようやく認められて、「まぼろしのリンゴ」として産直市場などで地元の人気者になっています。
こうとくにはリンゴポリフェノールが豊富
りんごの大切な身体に良いとされる成分リンゴポリフェノールを皮ごと食べるために、どのような方法があるのか考えてみました。「こうとく」りんごを皮ごと食べるために簡単な手順をお伝えします。
皮ごとまるかじりは、健康的でいちばんですが、それはどうもという方のためにも・・・。
1、一度冷蔵庫で冷やした「こうとく」をかるく水で洗います。
表面の白っぽいものや、ベトベトしたものはりんご自体が鮮度を守るためのブルームなどです。強くゴシゴシする必要はありません。

りんごを水でかるく洗って下さい
2、皮の付いたまま1/4か1/8に切り芯を取り除きます。
りんごカッターで8等分でもOKです。(りんごカッターでは芯も抜くことができます)

リンゴを4等分、又は8等分に
3、皮ごとスライスして食べます。
(2-3ミリ程度)2-3枚いっしょに食べると今までにない美味しい味に驚くはず

いちょう切りに薄く切って下さい
カットの仕方で美味しい「こうとく」
じつはりんごはカットの仕方しだいで 「こうとく」は皮つきで薄くカットして食べると、今までと違った美味しさを実感できます。まず最初に切った後の「こうとく」りんごの香りを楽しんでください。
そして、2-3枚いっしょに口に含んでじっくり食感をお楽しみください。口いっぱいに広がる「こうとく」の濃厚な香りと、爽やかな甘さを発見できるはずです。そして、きっと今までにない美味しさに驚きを感じるはずです。
そのためにお薦めするのにリンゴの8等分カッターもあります。8等分すると同時に芯もきれいに抜けますから重宝です。いちょう切りする面倒なことが、楽しみに変わりますからとても簡単にそして楽しく使えます。

リンゴの皮の美味しさが楽しめるのもこうとくの魅力のひとつです。
こうとくは皮自体が美味しい
「こうとく」は表皮自体もおいしく薄いため、この食べ方をお勧めしますがもちろん、皮をむいて食べても美味しいりんごです。「こうとくの」本当の皮と実の味の特徴が出て、ほんとにおいしいです。
そして、気になるだろう表皮ですが、表面のべたつきのある物質は、じつは、きゅうりや葡萄のブルームと同じ、リノール酸、やオレイン酸が分泌したものでリンゴ自体の新鮮さを保つために自ら分泌したろう物質ということです。
これは、すごく誤解している人が多いので、農薬でないこと、光沢を出す為の人為的なワックス処理ではないことを多くの人から知っていただきたいものです。サンふじ、シナノゴールドなどほかのリンゴもこの方法で一度試されてもいいと思います

薄く切ることによって香りと食味が見違えるほど美味しくなります。
山形は寒暖の差が激しい盆地特有の気候で、りんご本来の美味しさが生じる完熟期と収穫期が見事に合致する、日本有数のリンゴの産地です。
「りんごの蜜」の部分には、自然の甘味成分が多く含まれています。りんごの蜜は、甘ったるい蜜の味ではなく「爽やかな甘み」を感じさせてくれます。そのため、蜜入りであるほど「さわやかな甘さのリンゴ」ということが言えるのです。
つまり「蜜入りりんご」がおいしいワケは、りんごが完熟していることに加え、蜜の爽やかな甘みが増しているリンゴだからなのです。
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