さくらんぼ世界1トルコ共和国 トルコ共和国はサクランボの原産地であり、従来から世界のトップ生産量を誇り主要サクランボ生産国の一つです。近年は毎年、輸出国トップ4に含まれるサクランボ王国といえます。生食サクランボの甘果オウトウは主に中央アナトリア、エーゲ海、マルマラ、地中海の各地方で盛んに栽培されています。 トルコは世界有数の甘果オウトウ生産国で、近年輸出市場からの需要の増加を享受しているトルコの生産者は、新しい果樹園に投資し始めました。...... 続きを読む
山形日記
芭蕉と紅花大尽との出会い 奥の細道に入ってみる。松尾芭蕉が奥の細道の旅に出る時期は江戸元禄時代、紅花商人が活躍した最盛期に重なります。お芭蕉も最上川を船で移動しました。元禄二(1689)年旧暦五月十七日、芭蕉は『おくのほそ道』の難所の一つ山刀伐(なたぎり)峠を越えて、尾花沢おばなざわへとたどり着きました。 陸奥から鳴子、山刀伐峠を越え尾花沢に出ます。最上川を船で下り出羽へと出て、これから日本海側の旅が始まる計画になっています。尾花沢には...... 続きを読む
紅花商人の活躍と由来 最上川流域では、なぜ紅花の大産地が形成されたのでしょうか。気候・土壌が栽培に適していたということもありますが、山形の他に、奥州福島・奥州仙台・奥州三春・西国肥後・尾張・遠江・相模などで生産されていました。 最上紅花は品質が良いとされていたのは、ただ単に気候・土壌が決定的な要因だったというわけではなさそうです。むしろ、最上川の舟運で山形と京都や大阪が深く結びつき、紅花商人たちが活躍したことが、産地を盛...... 続きを読む
紅花はシルクロードから京染 原産地の中近東から、シルクロードを経て、3世紀頃に日本に渡来した紅花は、近畿地方で栄え、次第に全国に広まっていったといわれています。安土、桃山時代から江戸時代にかけて、藍茜、紫根とともに代表的な染料植物として京染めなどに使われてきました。 山形県で紅花の栽培が始まったのは室町時代末期(1550〜1570年頃)と考えられています。江戸時代の中期を境に、最上川流域(出羽最上)で急速に栽培が拡大していきました。...... 続きを読む
最上川の舟運と歴史 最上川舟運の基点も西廻り航路と同様に酒田湊です。酒田から山形の内陸部まで通じる最上川の舟運は新庄、大石田、河北町を通り、米沢までつながっています。しかし、米沢に近づくにつれ川幅も川の深さも減少するので舟運は難しくなります。 江戸時代に河村瑞賢(かわむらずいけん)によって西廻り航路が開かれると、酒田湊(さかたみなと)が全国の海運ルートの中に組み入れられ、内陸の河岸(かし)が河口の湊酒田を通じて全国と結びつくようになりま...... 続きを読む
北前船の働きと由来とは 江戸時代には日本海や北海道の港から江戸や大坂(大阪)へ、米や魚などが船で運ばれていました。船は瀬戸内海をとおって大坂、江戸へ向かう西廻り航路又は、津軽海峡をとおって江戸へ向かう東廻り航路を利用しました。 西廻り航路を走る船を北前船と呼ぶようになりました。なぜ北前船と呼ぶのかについては、北廻り船がなまったという説、北前とは日本海の意味で日本海を走る船だからという説など、諸説あるようです。 ...... 続きを読む
庄内の丸餅は西の文化 山形県ばかりか東北全域では、鏡もち以外は切りもちが一般的なのですが、庄内地方だけは何故か丸餅の文化になっています。調べてみると、丸もち文化が一般に見られるのは関西以西であり、東北では珍しいよう。 なぜ西の文化が庄内地方に?よく言われるのが、最上川舟運が発達していた時代の北前船の影響。江戸の寛文年間、西回り航路が整備されて、最上川流域は京都、大阪と直結し、物資とともに文化の交流がさかんに行われていた証です。 そ...... 続きを読む
人気の山形の在来野菜 「在来作物」は、その土地で長年栽培され、人々に親しまれてきた野菜、果樹、穀類などの作物です。 そしてまた、在来作物は長い間私たちの生活を支え、地域独特の文化を継承する一翼を担ってきました。 庄内地方の鶴岡市では、現在確認されているだけで60品種もの在来作物が受け継がれてきました。 遺伝子的多様性をもつ生物資源としてはもちろんのこと、栽培技術や食文化の継承を担う貴重な「生きた文化財」として、次代...... 続きを読む
庄内の野菜と食の文化 山形県西部に位置する庄内地方は日本海沿岸に約35キロと、長さ日本一を誇る砂丘が続き、日本三大砂丘の一つともいわれます。庄内平野のお米を庄内砂丘が暴風雨林で守る形で平坦な平野が続きます。 日本海の海の幸、平野の庄内米、庄内野菜をはじめとする特産の農産物や在来野菜を育んできました。そして、平野を囲む山地の恵みが豊富な食豊かな地域になります。 庄内平野南部の鶴岡市は月山をはじめ山々から広大な庄内...... 続きを読む
庄内藩が育んだ食と農 鶴岡市は城下町としての歴史があります。酒井家の庄内入部の歴史は、3代忠勝の代に信州松代(長野県)より出羽国庄内13万8千石の初代藩主として元和8年(1622)に入部されたことから始まります。幕末には17万石の庄内藩となっています。 藩政期には、荘内藩九代目藩主酒井忠徳が藩校「致道館」を創建し、教育に力を入れたことにより向学の気風が培われました。この気風は、学問や芸術、産業活動を活発にし、稲の品種改良など...... 続きを読む
芥川賞小説 「月山」 森敦 62歳という高齢で芥川賞を受賞した森敦。彼の作品には、自身の人生がおおいに詰め込まれています。芥川賞受賞作の一文一文から魂を感じとれる作品「月山」は作家森敦の小説で1973年に雑誌「季刊芸術」に掲載。1974年に第70回芥川賞を受賞し、老新人作家のデビューが話題になりました。 [caption id="attachment_16565" align...... 続きを読む
月山はアスピーテ型の休火山 月山は海抜1,984m、世界でも珍しい半円形のアスピーデ型火山で、頂上の「おむろ」に月山神社があり、【月山神社本宮】に月読命を祀っています。 月山の積雪は日本海からの湿った季節風が次々に雪雲を作りだし特に多く、13m~16mともいわれるほど冬の降雪量は格段に深くなります。したがって西川町志津温泉近くにある月山スキー場は厳冬期は積雪が多過ぎてオープン出来ず、春4月下旬にようや...... 続きを読む
霞城公園、鶴岡公園、日和山公園 山形は桜の名所もたくさんあります。いちばん早いのが山形市の霞城公園のお堀に映るソメイヨシノそして庄内地方では鶴岡公園と湊酒田の日和山公園です。 そして特徴ある桜といえば長井市の桜の名所4選といわれる。4か所が名所として人気があります。 山形県内は各所の桜が4月に時期をずらして楽しめるソメイヨシノばかりではない桜の妙味が楽しめるのです。 その他ソメイヨシノ...... 続きを読む
北前舟と西回り航路で繁栄した湊町さかた 久しぶり来た日和山公園です。最初に目に入ったのは「暑き日を海に入れたり最上川」という芭蕉の句碑、奥の細道で訪れてこの句を詠みました。江戸期の湊町酒田の繁栄ぶりを伺い知ることができます。 上方文化と豪商が集う、湊町酒田江戸時代には「西の堺、東の酒田」と称された酒田。その繁栄ぶりは街に残る様々な文化から知ることができます。村山地方から最上川を経て届けられる紅花は、最...... 続きを読む
飯豊町は山形県の南部、置賜盆地の西部になり、やや新潟県境に近いところです。 いいでどんでん平ゆり園は、1982年に地元有志が手作りの公園として造成したのが始まりということで それから21年たった2003年夏に、いいでどんでん平ゆり園は、新しく生まれ変わります。今まで1ha だった敷地は7倍の7haに。 多品種50万本のゆりが咲き誇る園内で、ゆりの優しい香りに包まれながら、色とりどりの花々を楽しむこ とができるということです。 通常は6月上旬...... 続きを読む
道の駅あさひまち「リンゴの森」 道の駅あさひまち「りんごの森」が、2015年にオープンしました。県内では18カ所目の駅で、8年ぶりの新設ということです。メインの販売施設棟は、町特産のりんごをイメージした赤い屋根と正八角形の建物が特徴です。 上空から見るとりんごの実、隣接するトイレが葉の形をしています。この朝日町は東京の市場でも人気の高い高級りんごの産地で「サンふじ」を日本で初めて開発したりんごの里と云われています。 ここ山形県朝日...... 続きを読む
バラの足湯に多くの観光客が 日本海も近いのに山の中の静かな温泉「あつみ温泉」。温海川沿いに桜の並木が春には多くの観光客をむかえます。そして6月はバラまつりとイベントたくさんあります。桜の花が満開のころには温海マラソンにも全国から沢山のランナーが訪れます。 また、6月中旬、あつみ温泉ではバラまつりを開催しています。特に女性に人気なのがバラの足湯、温泉街の足湯ではバラの花びらをいっぱいに浮かべた足湯が楽しめます。 足の香...... 続きを読む
酒田市黒森地区に280年続く農民芸能「黒森歌舞伎」は雪中芝居 黒森歌舞伎は雪の中、神社で上演される雪中芝居とよばれる地元に愛される農民芸能です。酒田市黒森地区に江戸時代中期から伝わる農民芸能「黒森歌舞伎」の正月公演が2月15日と17日地区内の黒森日枝神社ではじまりました。 時折雪が舞う中、本狂言で24年ぶりに「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」が上演され、大勢の観客が芝居を楽しみました。観客も多いのですが、たくさんのアマチュア写...... 続きを読む
年末に事務所の大掃除をして新しいカレンダーをはりつけているとふと目に入ってきた写真は なぜか木々に囲まれた神秘的な池の写真だった。 この池は何処の池だろう?・・・・ずっと頭の中に残っていた・・・・。 新年を迎えて善宝字さんに初詣して帰ろうとした時、遥斗君から「家に帰るの?」 って聞かれて、ずいぶん昔、全国区でちょっと話題になった「人面魚」を思い出して 「人面魚、観に行ってみるか?」と思わず口に出た・・・。 ...... 続きを読む
危機からクラゲ展示世界一になった山形の小さな水族館 加茂水族館 「世界一のクラゲの水族館」として有名になった鶴岡市の加茂水族館が世界一になったのは2005年のことです。超大型で世界的にも有名なモントレー水族館(米国)のクラゲ展示数17種類をぬいて、21種類のクラゲを展示して展示種類数世界一になった。 事の始まりは1997年にサンゴの水槽で偶然クラゲが発生して、クラゲの展示をはじめてみたことから。そして、この頃の入場者数は過去最...... 続きを読む