全面に蜜が入る香りの高い品種こうとく
あらためて、「こうとく」の美味しさの特徴をみてみましょう。香り高い果肉は黄色っぽくて硬く、しゃり感があります。
甘味は中くらいですが酸味が少なく、香りが特に強く食味は大変良好というの果樹の苗木販売会社の「こうとく」についての説明です。
欠点は、品質にばらつきがあって、中に蜜入りのよくないのがたまに混じることもあること、サンふじと比べると小玉なこと、蜜入りが多いほど劣化が早く日持ちも短くなります。
それだけに保存方法は大切で冷蔵庫の野菜室に、出来ればポリ袋か保存袋に入れると万全です。
皮ごと食べると美味しいこうとく
そしてまた、生産技術が確立されてないのが現状で、生産する人が、まだまだ少なく、現状では生産量がまったく足りない状態で「まぼろしのリンゴ」といわれるところです。
「こうとく」は「皮」自体も薄いので食べやすくおいしくため、皮ごと食べることをお勧めしますが、もちろん皮をむいて食べても美味しいりんごです。
下記でお伝えするのはカットの仕方しだいで「こうとく」の美味しさを引き出す食べ方です。こうとくの皮の味、と実の味の特徴が出て、持ち味が引きされる食べ方のご紹介になります。

皮をむいても皮をつけても8等分できます

ナイフで8等分して剥いていきます
1、普通に1/8にカットして食べる(リンゴカッターで)
こうとくをナイフで半分に切り、また半分にして、もう半分を同じようにカットすれば8等分になります。そして最後に芯を切り落とします。
これは普通のリンゴの切り方ですがリンゴカッターを使うと一瞬できれいに8等分して芯まで抜くことができます。

皮ごと切ったものをスライスしてたべる、新しい感覚
▼皮付きスライスで新しい食感に挑戦
もうひとつ、8等分したものをいちょう切りにして細かくします。これを2-3枚重ねていただくとこれも皮と実の食感が今までにない新しい感触を味わうことができます。
是非、一度試してみてはいかがでしょうか。
この状態で皮ツキのまま食べても美味しくいただくことが出来るのです。こうとくの皮はうすいのと香りが良いので皮ナシのこうとくよりも美味しく感じてしまいます。

リンゴは保存性に優れ、食べても美味しいくだものの優等生

こうとくは皮むいても皮ごとでも美味しくただけます
2、皮を剥いても美味しい「こうとく」
もちろん普通に8等分して皮を剥いて食べてももちろん美味しいです。蜜の入たっぷり入っている果肉を見ながら食べると感動的な美味しさに変わります。
また、忘れてはならないのは、この際に変色防止用に塩水だと味が変わってしまうため、レモン水なども効果的です。長めに変色を止めたいときは、はちみつを使って下さい。
▼はちみつを使った変色防止の方法
大さじ2杯のハチミツをカップ1杯分の水に混ぜます。この水に切ったりんごを数分入れておくだけで1日は変色を抑えられるようです。お試しください。

ハチミツはキメが細かくなめらかな質感が空気に触れることを防いでいるのか
こうとくは乾燥を防ぐためポリ袋に入れて野菜室
さて美味しいリンゴはおもいっきり、皮ごと食べてもらいたいですね。また、商品名の「こみつ」という名前で出回ることもありますが、どちらもおなじ品種名「こうとく」ですから同じ品種ということになりますね。
最後に「こうとく」りんごの特徴としてたっぷりの「蜜入り」で美味しいだけに、日持ちが悪いのが欠点としてあります。どうぞ冷蔵庫の野菜室に乾燥しないよう保存袋に入れ保管してお早めにお召し上がりください。
山形は寒暖の差が激しい盆地特有の気候で、りんご本来の美味しさが生じる完熟期と収穫期が見事に合致する、日本有数のリンゴの産地です。
「りんごの蜜」の部分には、自然の甘味成分が多く含まれています。りんごの蜜は、甘ったるい蜜の味ではなく「爽やかな甘み」を感じさせてくれます。そのため、蜜入りであるほど「さわやかな甘さのリンゴ」ということが言えるのです。
つまり「蜜入りりんご」がおいしいワケは、りんごが完熟していることに加え、蜜の爽やかな甘みが増しているリンゴだからなのです。
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