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くだもの歳時記

山形さくらんぼ ロボットが収穫

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さくらんぼ収穫期の現状報告 


夜が明けきらない薄暗いうちからサクランボ畑では収穫がはじまります。脚立に上り、高い所は地上から4-5メートルのサクランボをとる。エース的ベテランになると3.6mの脚立の最上段に立ち両手を使ってサクランボを収穫していきます。危険な作業が続きます。手際良く実を傷つけないように注意深く慎重に摘みとっていきます。


この仕事こそロボットに出来るとしたら楽になると労働力不足と高齢化の現場では考えた人もきっといるだろうと思います。夢のような話と誰もが思うことでもありますが。それが現実化して、山形ではサクランボ収穫用のロボットの研究開発が始まって、労働力不足解消に向け実用化が期待されています。

 

▼近年のさくらんぼ収穫量と出荷時期

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資料:山形県


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さくらんぼの収穫は脚立に乗ってする危険な作業


 

夜間に収穫するロボット  


サクランボ収穫用ロボットの開発は山形県と山形大学大学院理工学研究所(米沢市)の妻木教授らが「山形さくらんぼ世界一プロジェクト」の一環として2015年から進められています。仕組みは、センサー内蔵のカメラで実の位置を捉え、実や芽などを傷つけない力加減アームがサクランボの軸(ステム)をつかみ、もぎ取るというもの。こうした動きを自動で行うさくらんぼ収穫ロボットをめざしているという。


自走式のロボットによる収穫が実現すれば疲れ知らずのロボットは夜間にも稼働させられるのでもぎ遅れを防ぐこともできるし作業中の転落事故は無くなってしまう。その上、昼間の暑い時間に収穫するとサクランボが傷みやすいという性質もあり、夜間にロボットがもぎ取り、鮮度の高いサクランボが収穫される。


収穫はロボットに任せて、人間は早朝から選別、箱詰め作業が始まるようだと、作業工程は一段とスムーズに、一日の作業は一変してしまう。まさに夢のようなことが実現できることでしょう。

 

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資料:山形県


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山形大学大学院理工学研究所の妻木教授らの取組


 

難しいさくらんぼ収穫ロボット 


「サクランボでの導入は他の作物より課題が多い」と関係者は語っています。人が収穫する場合の手の動きや、摘み取る時の力加減などのデータは収集しているが、カメラが実の場所を認識することや、アームを実の近くまで伸ばし、軸を摘まんでもぎ取る技術は開発されてはいるが、一連の動きを自動で、スムーズに行える段階には至っていないという。


「トマトやイチゴに比べサクランボは実が小さいため、格段に難しい実用化までは5~10年かもしれないが、今開発を進めておくことが重要」と山形大学の関係者はコメントしています。

かなり現実的になっている自動車の自動運転技術と比べると平坦な道路と畑都では難易度も数倍、数十倍の違いがあるとか。

 

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さくらんぼの収穫は手間がかかるため人手不足はリスク


 

ロボット開発と樹の仕立て方


現場での導入にはロボット本体の開発だけでは実現しないので、ロボットが収穫しやすいような樹の高さを低くして、枝をV字、Y字の形にして、一定の方向に伸ばす樹形や、ブドウ畑のような棚仕立にする必要もあります。


こうした園地づくりの技術は脚立がなくても手が届くようにするためにロボットの導入がなくても効果が高い方法になります。 

生産者の高齢化への対応ばかりでなく、女性や経験の浅い素人でも参入しやすくなれば、大いに効果を発揮してくれるはず。そうすれば生産性や品質の向上にも繋がって大きな期待が生まれてきます。

 

▼山形さくらんぼの主な品種と構成比

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資料:山形県


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山形県の試験場では人手のかからない仕立方を研究


 

 

佐藤錦一辺倒からの移行


山形さくらんぼの将来を展望した時、数十年、主力として山形さくらんぼを支えてきた佐藤錦一辺倒からの脱却も求められてきます。山形県の奨励品種「紅秀峰」への転換は中々すすんでいない現状があります。


次世代の超大玉品種誕生もささやかれる中、ロボットの活用、導入も見据えた仕立て方の技術も大事な問題です。まずは今、生産者がもっている技術で地上から脚立を使わないで収穫できる園地作りは今から出来る大切な革新的テクノロジーとなります。


そして、ロボット研究開発の完成が実現した将来に向けての下地作りが生産者の今、それぞれが持っている技術という資産で出来る将来につながる大きな伝家の宝刀といえると思います。

 

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2.7Mの脚立の最上段に立って両手で収穫するのはプロ作業



 ▼山形さくらんぼの栽培 収穫まで

 

 

さくらんぼ収穫ロボット まとめ


サクランボ収穫用ロボットの開発は山形県と山形大学大学院理工学研究所(米沢市)の妻木教授らが「山形さくらんぼ世界一プロジェクト」の一環として2015年から進められています。


しかし、トマトやイチゴに比べサクランボは実が小さいため格段に難しい。実用化までは5~10年かもしれないが、今開発を進めておくことが重要と捉えてプロジェクトが進行しています。


まずは現状をしっかり認識するところからはめないといけません。すでに、生産者がもっている技術を最大限に発揮することから始めます。それは、地上から脚立を使わないで収穫できる園地作りは今から出来る大切な革新的テクノロジーとなります。


この新タイプのサクランボ仕立て方の栽培方法の確立が第一で、園地作りが出来ることでロボットが実用化した時に、すぐにロボットの能力がフルに発揮できるようになる下地になっていく訳です。

 

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