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さくらんぼ生産現場の課題とは

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さくらんぼ生産の課題とは


山形県のサクランボは2017年収穫量が1万4600トン山形県の試算では算出額が過去最高の340億円を超え生産量、品質ともに日本一を誇っています。しかし、サクランボの労働力不足と生産者の高齢化は年々深刻になっている状況にあります。

 

この傾向は農業全体を見渡してもいえます。農業者の減少に伴って1戸当たりの耕作面積が大きくなります。平均耕作面積が大きくなって生産量を維持していますが、今後この傾向は限度を迎え生産量が低下していくことを予測させます。

 

▲さくらんぼ年次生産量と栽培面積

さくらんぼ収穫量 さくらんぼ生産 山形さくらんぼ

資料参考:山形県

 

さくらんぼ生産農家の高齢化


サクランボ栽培のいちばんの忙しい時期は収穫期、収穫期に欠かせないのが雨除けハウス、梅雨期に収穫するサクランボの品質を守るには欠かせない施設なのですが、ビニールを被覆する作業はいちばん高い場所は5.5~6.5メートルを超えるところでの作業になるため危険が着きものです。


毎年、何かしらの事故のニュースも絶えない現状があります。農業以外からの業者への委託も盛んに行われてはいるが、どの現場も人手不足で遅々として進まないのが現状となっています。


さくらんぼの露地栽培では雨除けハウスのパイプハウスの骨組みにビニールを架ける作業が高齢者のさくらんぼ栽培から離脱するネックになっています。生産者の数の激減傾向は過去5年間で3割減少したという統計に表れています。

 

 

▲さくらんぼ生産戸数と1農家栽培面積

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資料:山形県


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収穫作業は高所の3m位の作業が多く高齢者にはきつい


 

さくらんぼ農家の戸数が減少 


直近の山形県の統計を診ると2000年に1万1810戸だったサクランボ生産者が2015年には8379戸と3割減少したことになります。離農する人が増える一方でさくらんぼ畑は栽培面積を増やすサクランボ生産者へのサクランボ畑の集積も進んで1戸当たりの栽培面積は2000年に20aだったのが29aにサクランボ栽培面積が1戸当たり45%増えています


高齢化によるさくらんぼ農家戸数の減少とともに残る農家が辞めていく農家の分までさくらんぼ畑を引き受ける形で面積が増えて全体をカバーしているという状況になります。現状では、生産量自体は減少している訳ではないのですが、今後、ますます高齢化がすすみ生産者が減少していくことになると生産量の維持は難しいことになってしまうことは明白です。


日本で必要とするサクランボを安定して供給すること自体に無理が生じてくるかもしれません。


山形さくらんぼ さくらんぼ生産

資料:山形県


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収穫作業は高い所の危険な作業、慣れないと不可能


 

▼選定から収穫まで 山形県天童市

 

さくらんぼ収穫期の労働力が足りない 


今の労働力から見て生産量が多過ぎるのではないかと指摘する声もあります。それは、さくらんぼ農家の中には、親族や近所の人たちが中心になって収穫や出荷の作業をしてきた生産者も多いのですが、そのお手伝いしてきた方々が高齢化してきていることも年々お手伝いできる人の人手不足に拍車をかけているという人もいます。


さくらんぼ農家が最も人手を必要とする収穫期の6,7月の短期間に雇用を探すことが年々難しくなってきているのは明白。雇用環境の改善がすすむ中、正規雇用が増える環境の中で短期雇用のパートタイマーは集まりづらい状況が続きます。特に人手の必要な収穫時期の人手不足は大きな課題です。


2014年に山形県が行なったさくらんぼ生産者へのアンケートでは、14.3%が労働力を充分確保できなかったと回答。2015年は18.8%、2016年は16.7%となっています。

 

▼さくらんぼの出荷量と収穫の繁忙期

さくらんぼ出荷 山形さくらんぼ 佐藤錦

資料:山形県


 

労働力不足で収穫できない


アンケートの中で人手不足が深刻な状況が伺えることの中に、「労働力不足から収穫できなかった実があった」と答えた生産者が12014年14.3%、2015年7.3%とその年のさくらんぼの作柄にもよりますが、収穫を最後まで出来ない状況が人手不足の深刻なことを物語っています。


この状況はかつて考えられなかったことで特に主力の佐藤錦についていえることです。全体の80%を占める品種の佐藤錦の収穫適期は6月中旬から7月上旬頃までありますが、収穫期のはじまりは徐々に熟れて行くのです。ところが後半になると、気温も上がり急激にサクランボの熟度がすすみます。ここの状況になると、以前だと出来るだけの人手をかけて収穫と箱詰め、発送作業に全力投球となっていました。


今では、一気にすすサクランボの熟度に人手不足で収穫作業に集中的に全力投球できない状況になっているのです。その結果として収穫の適期に収穫しきれない事態となって、樹の上に佐藤錦が残ってしまうことになります。


それは、佐藤錦を残らず収穫していると今度は次の品種である紅秀峰を収穫が遅れてしまうことになるので、過熟気味になった佐藤錦を諦めて泣く泣く紅秀峰の収穫を急ぐことになります。

 

 

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収穫期は短期間なので労働力は沢山いないともぎ残しとなる


 

労働力確保プロジェクト 


山形県はさくらんぼ産地の主要なJAなどと連携して2015年から労働力確保プロジェクトを始動させた。さまざまな労働力確保の取組みは生産者の所得を維持し質、量ともに日本一のサクランボ王国をまもる基本条件になっています。


プロジェクトでは県やJAの職員、高校生や大学生らのボランティアによる収穫や出荷作業のお手伝いなどを募集し、地元での問題提起と協力を呼びかけています。また、「農業の仕事をしたい」というニーズ、ウォンツの掘り起し作戦に活路を見出すために、近くは仙台市周辺の中高年の人たちに呼び掛け、労働力として活用でき切るようなシステムの構築などを進めています。


また、自治体がらみで村山市は「さくらんぼ収穫お手伝い募集」として首都圏の不特定多数の都民、市民に呼び掛けてさくらんぼの作業のお手伝いを集めています。


基本現金での謝礼はありませんが「ログハウスに滞在して、さくらんぼ食べ放題。山形の温泉やおそばを食べるのはどうでしょうか」とうような提案もあって心ひかれるサクランボ応援です。体験型楽しみ方の提案でサクランボ収穫を応援してくれる人が集まるようです。

 

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山形県を上げて労働力確保プロジェクトを立ち上げた


 

 

さくらんぼ生産の課題 まとめ 


さくらんぼ生産者の高齢化とさくらんぼ畑で働くお手伝いの皆さんの高齢化、労働環境の変化によって、短期間の季節労働はだんだん減少してさくらんぼの季節労働者は年々減少している


これによって、山形県のアンケートでは労働力を充分確保できなかったとするさくらんぼ農家が多くなってきている。


さくらんぼの繁忙期に労働力が充分確保できないシンボル的なことに、佐藤錦の実が樹に残してしまうという誠にもったいないことが起きるようになってしまった。


この問題を解消するために、山形県では労働力確保プロジェクトを立ち上げ対策を講じているがまだまだ充分な糸口が見つからないでいる状況。 

サクランボ産地の自治体などでは、さくらんぼ応援隊のようなそれぞれの知恵を出し合って県外からのさくらんぼ収穫にボランティアを募集するところも出始めています。東京や仙台から天童駅、さくらんぼ東根駅まで来てくれれば、宿と食費を無料にしてアルバイト料をお支払いするプログラムも提案しています。


魅力的なアイディアが次々と今後生まれてきそうです。生産者は大きな期待をむけています。

 

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