美味しいだだちゃ豆の茹で方の基本を復習
だだちゃ豆の知名度が高まってきたこともあり、いろいろなかたちで食べられるようになってきました。私たち生産者にとってはとてもうれしいことです。たとえば「だだちゃ豆アイス」、「だだちゃ豆まんじゅう」、「だだちゃ豆のドライフーズ」など加工品はお土産ばかりでなく一般食品にもみられるようになり人気のようです。
しかし基本が大事、だだちゃ豆は鮮度が命です。朝採れしただだちゃ豆を出来るだけ早く茹でて召上るのが何より基本の美味しい食べ方です。だだちゃ豆はどんなに新鮮でどんなに由緒正しいだだちゃ豆でも茹で方を失敗すると美味しくありません。
美味しいだだちゃ豆の茹で方の基本をもう一度復習しましょう。
新鮮だだちゃ豆 茹ですぎはダメ
しかし、本当の朝採れだだちゃ豆を一番おいしくいただくのであればやはり新鮮なだだちゃ豆を茹でてすぐが一番です。あの茹でた時に広がる香ばしい甘い香りはたまりません。各ご家庭でゆで方には多少の差はあるでしょうがここでは基本的なゆで方とお手軽なゆで方の2つの茹で方をご紹介いたします。
朝採れだだちゃ豆の茹で方にはコツがあります。美味しいお蕎麦を茹でるときのように、「蕎麦が美味しければ美味しいほど」茹で方は大切になります。それと全く同じで素材が美味しいほど茹で方は重要なのです。朝採れだだちゃ豆の茹で方は美味しく食べるために大切なポイントです。

だちゃ豆の晩生品種「白山」豆自体の味が濃い!
だだちゃ豆の茹で方 基本編とお手軽編
◆基本編
だだちゃ豆はすぐに茹であがります。茹ですぎ注意!ゆで過ぎると美味しくありません。
1.洗い桶に豆を入れ、少なめの水を入れゴシゴシ強くこすり(色を良くする)豆の毛を数回洗い流します。
2.ザルに上げ水気を切ります。
3.大鍋に豆の量の3-5倍の水を入れ、沸騰させ塩を少々入れます。
4.沸騰した湯の中に豆を入れ、強火で一気に茹で上げます。
湯の上に浮いた豆は菜箸で湯の中に沈めます。(全体の色を良くする) さやが少し割れ加減(煮立ってから1~2分)になったら火を止めます。
5.素早くザルに上げ、たっぷりの冷水をかけるか、冷水に浸け一気に冷やします。
6.ザルを何度も振って豆を踊らせながら水分を飛ばし冷まします。(うちわや扇風機などを利用しても可)
7.塩をお好みでふりかけ出来上がりです。

だだちゃ豆は茹であがったら、すぐ冷まし水をきる

出来るだけ水を使わないで豆を冷ますのが風味を残すコツ

だだちゃ豆は茹で方で美味しさが変わります
◆お手軽編 冷水なしの方法 、
温かい豆を風味豊かにいただく・庄内流(庄内のおばあちゃん家伝)
1、大きめの鍋に豆500g、水200cc、塩少々を入れ全体をかき混ぜ水と塩をなじませる。
(このとき塩を多めに入れると茹であがり後塩をふらなくてもよい。)
2、フタをして5~7分火にかけ完全に沸騰させます。
3、沸騰した湯の中に豆を入れ、強火で一気に茹で上げます。
湯の上に浮いた豆は菜箸で湯の中に沈めます。(全体の色を良くする) さやが少し割れ加減(煮立ってから1~2分)になったら火を止めます。
4、茹で終わったらザルに上げ水分をしっかり切ります。ザルを振って何度も豆を躍らせて粗熱を取るだけでかるく熱をとるだけで塩をふる。
5、だだちゃ豆がまだ熱いうちに召し上がってください。香り高いまま、いただくことが出来ます。
(冷水で熱を冷ますとどうしても豆が水分を多く含み豆が軟らかくなります。また保存する場合は冷水や扇風機などでだだちゃ豆を冷ましてから冷蔵庫に)
▼こちらの動画も参考にして下さい。
だだちゃ豆の美味しい茹で方 まとめ
1、茹ですぎない! 朝採れだだちゃ豆でも茹ですぎは美味しくない!
2、お湯はたっぷり、豆の豆の3-5倍のお湯を!
3、完全に湯を沸騰させてから豆を入れる!
4、一気に茹でて、冷水で一気に冷ます!
5、しっかり水を切ってお好みでお塩をふりかけると出来上り
注意すること
●だだちゃ豆を冷凍保存するのであれば、茹でる時間を通常より短めに、煮立ってから1分くらいで火を止め硬めにゆでることが秘訣です。
●ゆであがった豆はとても熱いので火傷にはくれぐれも注意してください。
●保存する場合は、一度茹でたものをしっかり冷まして冷蔵すると風味が保たれます。
●完全に湯を沸騰させてからだだちゃ豆を入れてください。
●いくら朝採れだだちゃ豆でも茹で過ぎると味が落ちますので時間を見ながら同時に豆の状態もよく診て茹でて下さい
※自分の好みの硬さとなるよう加減してなるべく味見をしてください。
▼こちらの動画も参考にして下さい。
茹でるとトウモロコシのような香ばしい風味が強く伝統の枝豆はあまい香りが広がり、やめられない独特のおいしさが特徴。
だだちゃ豆の種子は自家で選抜淘汰を繰り返し自家採種し、白山地区では門外不出の家伝の宝として扱っています。
長い期間に渡り生産者の情熱と地域がこぞって競い合って「だだちゃ豆」の栽培に努力してきた人気の在来種「だだちゃ豆」。
だだちゃ豆、白山だだちゃ豆は鶴岡市白山地区(大泉地区)に伝わる伝統野菜であり庄内地方で愛される夏の風物詩です。
https://www.ajfarm.com/fs/ajfarm/c/gr10