大正時代からメロン研究
庄内砂丘は鳥取砂丘のような砂の山といったイメージはありません。 それは、冬の強い季節風から農地を守るため300年ほど前の江戸時代からクロマツが植林されて、庄内平野の稲作を守ってきた経緯があり、砂丘全体が防風林になっているからなのです。
その砂丘を利用してさまざまの農産物が栽培され特に砂丘メロンは、夏を代表する特産品になりました。その庄内砂丘でメロン栽培がはじまったのは大正7年頃といわれ、意外と古い先人たちの歴史が刻まれています。
今では露地メロンの生産量では全国3位を誇り、糖度が高く上品な香りを放つ日本屈指の最高級メロンとして高い評価を得、庄内の特産品として全国に出荷されています。
砂丘メロンの特徴
日本海に面した庄内砂丘では、砂丘特有の大きな温度格差によってメロンの品質が高まることが挙げられます。熱せられた砂が夜には海風で急激に冷やされます。
この独特の気象がメロンに適した気候でもあり、酒蔵で使う仕込み水と水脈を同じくする良質の地下水と水はけのよい砂丘を利用して、砂丘メロンが盛んに栽培されています。
そして、庄内砂丘は充分な日照や気候、豊富で上質な地下水などの条件が揃っているメロン栽培に適した環境です。特にメロンは砂丘特有の水はけのよい地を好むため、庄内砂丘は最高の環境と言えます。
さらにミツバチを使って交配を行うことで自然にやさしい栽培方法でメロン本来の味を追究しています。
メロンの食味を濃く出来る
メロン畑は「庄内砂丘」と呼ばれる砂丘地帯にあります。 豊富で良質の地下水で育てられたメロンは収穫期に近づくと水分がいらなくなり、このときに水切りをすると甘さが凝縮されます。砂丘の砂地は水はけが非常にいいため、与える水分の調整がしやすく、肥料を蓄えすぎないことなどの要素が濃厚な砂丘メロンにとって最高の土地条件といえます。
夏の高温と充分な太陽の日差しを浴び、良質な地下水と空気で栽培された砂丘メロンは、果肉が柔らかくみずみずしいネットの緻密な砂丘メロンが出来上ります。上品な香りと自然な甘さで最高級メロンとして定評があり、収穫期間は真夏の6月中旬から8月中旬まで味わうことができます。
庄内砂丘の周辺には、美味しい地酒の酒蔵が7つもあります。 この地酒もきれいで良質の地下水があればこそ。 メロンもまた酒づくりに使われる地下水と同じものを使って育てられる驚きがここにはあります。
砂丘メロンの栄養成分
砂丘メロンは美味しいだけでなく体によい健康食品です。メロンにはカリウムが多く含んでいます。カリウムは体から排出されるとき、ナトリウムを道連れにする性質を持っているため体内の老廃物や余分な塩分を排出する利尿作用があります。
美味しいメロンを食べて、血圧の阻害要素を排出できることで、食後のデザートには最適ではないでしょうか。後にメロンという組み合わせは、塩分の取りすぎを防いでいるのです。お見舞い用の果物としても最適で、その他にも二日酔いに効果があります。
砂丘メロンの特徴とは まとめ
日本海に隣接した庄内砂丘特有の海風は、焼けるように熱せられ焼けるような砂に蓄えられたエネルギーは、夜に急激に冷やされます。北国でありながら猛暑の記録が残るほどの夏の暑さの一方で、夜は海風によってとても涼しくなります。
どんな果物でもあるように昼夜の寒暖差が大きいことが濃厚な美味しさの秘密、砂丘メロンの命であるネットの張がよくなり、甘みも味も濃厚になるのです。砂丘独特のよそには無い砂と海のメカニズムが美味しいメロン栽培には欠かせない要素となっていたのです。
メロンを割ると、水分をたっぷりと含んだ瑞々しく緻密な果肉が現れます。 糖度が高く、一口食べると口の中には深い甘みと爽やかな香りが広がり、夏の乾いた喉を潤してくれます。メロンは冷やしすぎると美味しさが感じられなくなります。食べる2-3時間前に冷蔵庫に入れ召し上がるといっそう美味しくいただけます。
▼メロンの美味しい切り方