5月の満開の果樹園から朝日連峰を望む
りんご園は海抜180mの高原にあります
山形県天童市から仙台へ向かう峠道、関山街道の中腹に阿部さんのりんご園があります。晴れていれば畑から村山盆地を挟んで、月山、葉山に連なる朝日連峰の山々が正面に向かって見えています。
生産者である阿部りんご園の標高は約180m、平場の果樹園より標高が高いというリンゴ栽培にとっては何より嬉しい条件があります。
それは標高が高いほど、一日の温度格差が大きくなり、特に最低気温が低いという条件が収穫直前のリンゴの生育と食味と食感、品質に大きな影響があるからです。
りんご栽培では標高が高ければ高いほど美味しいリンゴが出来るかというと決してそうではなく、高すぎると遅霜や降雹(ひょう害)、積雪の問題が出てきます。
一概に標高の条件だけではりんご栽培は語れないようなのです。しかし一日の温度格差の問題は非常に大切で、温暖化の問題もあることからますます大切な要素としてくだもの全般に共通した問題です。
もちろん、りんごはもともと寒さが好きなくだもの。秋が深まって寒くなるほど美味しいさが増してきます。

9月下旬に収穫がはじまる早生ふじ昂林(こうりん)パリパリの食感と爽やかな香りが特長
高原の温度格差が美味しいりんごを育てる
緑豊かな奥羽山脈の麓、山形県天童市の阿部りんご園、澄んだ美味しい空気と山々から流れる雪解け水が育んだ真っ赤な早生ふじ昂林(こうりん)は緑に映えます。
昼夜の寒暖の差が大きく、夏は暑く冬は寒いという果物栽培にはうってつけの条件です。
山形の厳しい自然条件で育まれる昂林はふじよりも実は大きく、甘味と酸味の絶妙なバランスは一度食べたらとりこになるほどの美味しさ、食べ飽きしない爽やかな美味しさがあります。
良く見ると昂林(こうりん)の果実には光沢があり、ふっくらとした丸みを帯びたその形はまるで「ふじ」とそっくりですが、その味はふじとは違い濃厚というよりはさっぱりした爽やかな味。リンゴの香りの強さが特徴です。
本物のふじが収穫される11月中旬までは「蜜女王こうとく」が主流になります。10月は早生ふじ昂林(こうりん)、11月は蜜女王こうとく、12月蜜入りサンふじということになります。

ふじりんごに似ているところは実はかためでパリパリ感がある。早生ふじではイチオシの10月のりんご
早生の「ふじ」に似た高原りんご昂林(こうりん)
夏が暑くて猛暑、冬は寒くて厳寒で積雪がいっぱい。このような四季のはっきりした気候。そして朝が冷え込んで寒く、お昼は暑いと言った一日の温度価格差が大きい条件こそ果物栽培、特にりんご栽培には最適な天候といえます。
中山間地帯といわれる海抜200mほどの高原には温度格差の条件が最大化され美味しいリンゴが生産される所として最適なのかもしれません。
特に旬でいただく昂林(こうりん)の大玉で実のつまった果肉はとってもジューシー、爽やかなりんごらしい香りがうけて最近人気の出てきた希少な品種です。
りんご作り40年の阿部幸義さんが自信をもって送る旬の早生ふじ昂林(こうりん)、早生ふじの中でもいちばん「ふじりんご」に近い特徴のリンゴです。その爽やかでパリパリ感のある食感をご堪能ください。
山形は寒暖の差が激しい盆地特有の気候で、りんご本来の美味しさが生じる完熟期と収穫期が見事に合致する、日本有数のリンゴの産地です。
10月のりんご昂林(こうりん)にパリパリした甘い食感と爽やかな香り高いりんごという長所を見出し、太陽いっぱいの無袋栽培にしてお薦めしています。
人気の秘密は、なんといっても果肉の大半を占めるアメ色 の蜜入りりんごの生産地の山形県でも生産量が少ないため、大変希少なりんごとなっています。
11月の「こうとく」は全面に蜜が入り、食味、香りが高いりんごとして評価が高くなってきました。
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