こうとくを蜜入りで収穫する方法|味の農園
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蜜入りこうとくを収穫する

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山形県内でも栽培は少ない知名度もいまいちの品種「こうとく」ですが、りんごファンに少しずつ知られるようになってきました。


こうとくは東光という品種の自然交雑から青森県で生まれた品種です。1個の大きさは小玉で150~180g位が平均的サイズです。あきらかに小玉でしかも着色の悪いりんごです。


しかしこのリンゴの特徴は、素晴らしい香りと蜜入りの味、外見は悪い小粒のリンゴですが食べては驚きの美味しさがあります。

 

 

こうとく3回に分けて収穫する 


こうとくの収穫時期は山形県村山盆地で10月下旬が一般的です。それは、蜜入りする気象の条件が霜の降りる寒さを経験することで生まれます。

 

暦の上の降霜(こうそう)は10月23日頃になります。この霜が降りはじめるこの時期の冷え込みが厳しくなる立冬までの期間をいうようです。まさにこの降霜のころようやくこうとくには待望の蜜が入りはじめます。

 

生産者の阿部幸義さんのこうとくは蜜入りをより確かなものにするために念入りな収穫計画をつくり収穫作業にのぞみます。

 

通常、りんご(こうとく)の収穫は10月下旬になると一斉に始め、一気に収穫を終えてしまいます。これを「ガラもぎ」といいます。これだと蜜入りのこうとくとまだ完熟していないリンゴも一緒になってしまいます。

 

一気に収穫すれば収穫作業的に効率化できるのですが、こうとくの美味しさを最大公約数と捉えているため、蜜入りのピークが早すぎるものや遅すぎるものまで一緒に捥いでしまうことになり品質のばらつきが大きくなってしまいます。

 

 

 

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こうとくは3回に分け収穫することで美味しさのバラツキを防止


 

 

蜜入りと完熟のバラツキなくす


蜜が入るためにはこの時期の最低気温が大きくかかわります。霜が降りるような10℃以下の最低気温、15℃を超えるような最高気温、この最低と最高の気温差、温度格差が「こうとく」の蜜入りを促進してくれます。


逆に最低気温が高く、最高気温が高い温度格差が少ない場合は蜜入りが出来ないのです。


通常、こうとくの収穫方法は10月下旬のある時期に一斉に全部を収穫します。


しかし、蜜入りのタイミングを最優先に考えられた阿部りんご園方式は違います。阿部方式はローテーションで3回に分けて蜜入りを外見で判断し蜜入りだけを見極めながら5-6日間隔で3回に分けて収穫します。約2週間かけて蜜入りが充分の果実だけを捥いでいきます。

 

 

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こうとくの収穫は下からリンゴの尻を診て蜜入りを確認しながらもぎ取る


 

 

 

蜜は太陽光にかざして視る


ここで問題になるのがどうやって蜜入りをリンゴが樹に成っている状態で判断できるかということです。

 

もちろんそれにはこうとくの実にある変化を感じ取る経験値ということになるのですが、じつは、わりとシンプルなところにそのコツはあります。そのコツはこうとくのお尻を視ながら蜜入りが判断できることです。

 

これには経験がいりますから他のリンゴ収穫のように作業をお手伝いしているアルバイトなどのスタッフには任せることはできないといいます。

 

こうとくの収穫だけは阿部さん夫婦だけで長年の経験とリンゴの習性を良く知った経験値が大きな武器になって生きています。経験値によって蜜入りの程度まで読み取る精度が高まるといいます。

 

 

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こうとくの尻は着色が悪いから太陽光で良く透けて見える


 

 

 

美味しさのバラツキをなくす


バラツキをなくすための収穫プログラムは5-6日間隔で3回の収穫、全体で2週間かけることで蜜入りのバラツキをなくすための業務フローとも言えます。


阿部さんと奥さんだけがこのコツを使ってお天気のいい日にこうとくのお尻を診ては微妙なこうとくのお尻の状態を見極めて収穫していきます。


そして、2回目まではお天気の状態にもよりますが5-6日の間隔を置きます。この間もお天気がいいと光合成で糖分が生成されるのでどんどん、蜜入りがすすみますから蜜入り待つための間隔といえます。


1回目の収穫では1個1個の蜜入りのいいものだけを経験を活かして目視で判別して収穫します。


次の2回目までの間はこうとくの選果、選別、蜜センサーで蜜入りを全部検査します。その結果こうとくを1個1個、蜜入りのいいものだけを選び出して、サイズごとに8段階に選果して出荷するのです。ローテーションの谷間はこのように蜜センサー、選果、箱詰めの作業をしています。


そして、2日目のもぎ取り、5-6日待ったことで、1回目の時点では蜜入りが未熟だったリンゴ(こうとく)に蜜が入ってきます。今度も同じように、蜜入りのいいものだけを選んでもぎ取っていくのです。2回目も樹の上のこうとくのお尻をしっかり見極めて蜜入りとそうでないのを選び出して収穫します。


このような、こうとくの蜜入りを目視で判断するためには1つの条件があります。それは良く晴れた日光の充分あるということ。

 

 

 

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太陽光に当てるとこうとくの蜜のある果実の下部は透けて見えてくる


 

 

蜜入りお尻は透けて見える


「リンゴの蜜は太陽光に透かしてみると透きとおって見える」といいます。蜜の入ったこうとくのお尻は太陽の光を通して透けて見えるので晴れ上がった日でないと収穫作業は出来ないことになります。

 

リンゴの蜜は重力の関係からリンゴの実の下部から貯まっていきます。お尻の周辺にたまってきます。

こういとくには着色が良くないという特徴と同時に皮が薄いと云う特徴がありますから、特に太陽光に透かしてみると蜜の状態が診てとれる訳です。

 

色付きの悪い品種こうとくのお尻はほとんど緑から黄緑、黄色です。赤みのあるお尻はめずらしいほどですから、緑がかったお尻の緑色が抜けてきて黄緑から黄色になって太陽光を通すとき、蜜入りと判断できます。

 

また、もうひとつの手掛かりはリンゴの下部の「オシリの穴」ここはリンゴの花のガクだったところですが、この部分は蜜が無い時は締まっていますが蜜が入って完熟になると肥大して開いてくるのです。

 

このように、こうとくの実は蜜入りの状態を外部の見た目に表現してくれますから、このこうとくが表現した蜜入り状態を忠実に受け取って収穫していくことが最良のモギトリのタイミングと言えます。

 

 

 

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こうとくは収穫が終わると蜜入りセンサーで蜜入りの度合いを再確認して出荷する


 

 

 

蜜入りセンサで検品して選果する


このように、こうとくの外部に表された蜜入りの信号を読み取って収穫していきますが、ここでもう一段、確実性を高めるためるため、蜜センサーを使って全部のこうとくの実を1個ずつ検査していくのです。

 

それも5段階の評価で3-4以上のこうとくだけを選別して「蜜センサ検査済み」のラベルを張り付けて出荷します。

 

他の生産者ではやっていない徹底した蜜入りの収穫体系が阿部りんご園の特徴で味の農園との信頼関係に基づいて構築して来ました。

 

生産者の阿部さんはこうとくに限らずサンふじ、極ふじ(きわめふじ)ふじでも蜜入りにこだわった栽培方法を長年研究して来ました。

 

このようなこうとくの収穫方法、蜜入りにこだわった選別、選果方法もこのような長年の観察、研究に基づいた方法です。

 

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蜜入りこうとくをお届るために作業の効率化より美味しさを優先、蜜センサーを導入した。


 

 

こうとくの蜜センサー仕組み


りんごの 蜜入りセンサーのメカニズムは、蜜入りという果肉細胞に入るべき果汁が満タンになって、細胞間隙まで果汁が溢れ出した状態で蜜のような半透明状態を判別する器械です。

 

白いはずの果肉が蜜入りすることで半透明化して、光の透過がしやすくなります。白い果肉と半透明の蜜入りの違いを現象としてセンサーが読み取ります。

 

そして、光を通さないリンゴの白い果肉の部分と、白い果肉の部分がシャーベットのように半透明化した蜜入りの部分の違いをとらえて、その程度をセンサーで感知して数値に置き換え表示してくれる器械です。

 

 

 

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蜜センサーで確認したリンゴ、こうとくだけに検査済みのラベルが貼られる


 

 

 

 

 

 

 

蜜入りこうとくを収穫する まとめ


暦の上の降霜(こうそう)は、寒露かんろ)から数えて15日目ごろ。秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃。朝晩の冷え込みが厳しくなります。

 

初霜の知らせが聞かれるころ山は紅葉で彩られます。 このお天気がじつは蜜入りリンゴには欠かせない環境なのです。

 

こうとくは蜜入りが沢山入る特徴と反して、日持ちが良くありません。そのためせっかく蜜入りにして生産、収穫しても時間がたつと蜜入りの美味しさが逆に働いて美味しさを失ってしまいます。

 

そこで今までにない方法で蜜入りのこうとくの美味しさを最高の状態でお届けできるためにこの3回に分けて、約2週間の中で3回、細やかな管理に基づいて収穫します。

 

しかも蜜入りが間違いのないか蜜入りセンサーで最後に確認するという新しい収穫方法を開発しました。

 

このように3回に分けて収穫することで、蜜入りと完熟のピーク時に鮮度の高いまま、お客さまに届けることが出来るようになったのです。

 

独自に構築された、この収穫方法の大事なところは蜜入りセンサーにあるのではなく。収穫という「人の都合」による収穫作業止めて、「蜜入りの都合」を最優先にお客様のために考えられた業務フローといえます。

 


 

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