明治21年(1888年)に山形県寒河江市の本多成允と渡辺七兵衛が中心となり、農産物試験場をつくり、 キャベツ・じゃがいも・りんご・さくらんぼなどの西洋野菜が、この土地にあっているかどうか試験をしたのです。 自分の畑に何種類かのさくらんぼを植えてみました。 水はけの良い畑にさくらんぼが合うのではないかと考えたのです。 やがて成允は農家の人たちに苗木を分け、植えるようにすすめました。 そして、これが大きくなると、赤い実をつけ、とてもよい収入になることがわかりました。...... 続きを読む
くだもの歳時記
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さくらんぼ王国として全国生産の約75%を占める サクランボ(桜桃)が日本に渡来したのは明治元年のこと、山形県へは明治8年に入ります。それから24年後、佐藤錦は大正元年に誕生することになります。 この時は全国で試作されたのでしたが、山形県のほかではほとんどが霜害・梅雨・台風被害のため失敗。被害が比較的少ない山形県だけが実績を上げることができたのですが、時代背景的には米、穀物などの基礎食料が優先で...... 続きを読む