1962年(昭和37年)に品種登録された「ふじ」半世紀以上が過ぎ、同じ「ふじ」の中でも枝変わりなどを繰り返しいろんなふじの系統ができています。その中には品種登録している系統もあります。つまり、優秀な本家に対して分家がたくさん生まれています。その中の一つの分家に「極めふじ」という品種が登録されました。いくつかの育種家や苗木商の方が選抜改良した品種が「ふじ」の中にも生まれています。 きわめ(極)ふじの特徴 極ふじ(きわめふじ)の重さは350g位...... 続きを読む
くだもの歳時記
こうとく・ふじ・はるか 現在日本のリンゴの品種で蜜が入るものはそんなに多くはありません。直ぐ頭に浮かぶのは誰でも知っている「ふじりんご」だと思います。 その他には、稀に早生ふじの中の完熟したものや、お天気によって少し蜜入りするものがあるようですが、高い確率で蜜入りする品種は「こうとく」以外あまり見当たりません。 ところが、最近になって注目の「はるか」という黄色いリンゴの品...... 続きを読む
昂林・こうとく・サンふじ栽培 早生:昂林(早生ふじ) こうとく(中生) サンふじ(晩生)の品種構成で同じリンゴでも作業がかぶらないように阿部りんご園では有効な作業配分を考えた一年の作業体系が構築されています。 「ふじりんご」は通常、果実に袋をかぶせて育てる有袋栽培が主流でしたが、「サンふじ」は果実に袋をかけないで生産した 無袋栽培したふじりんごを指します。 山形県はその無袋栽培のりんごの発祥の地なのです。ここ山形県から無袋栽培の技...... 続きを読む
「りんごの蜜入りを切らないで判定する方法は無いのか?」この問題は長く取組まれてきた課題です。つまり、蜜入りりんごを切ってしまえば商品価値がなくなってしまうからです。 最近では、蜜センサーなるデジタルな機器も開発されているのに市場では蜜入りの度合いまで表示されることはめったにありません。 蜜入り検知器「みつライト」 リンゴの中心部にある甘い「蜜」が入っているかどうかを、リンゴを割らずにしてリンゴの箱詰め段階に、一瞬で...... 続きを読む
「こうとく」や「サンふじ」などのりんごの美味しさの基準とされる「蜜入り」という言葉。蜜ってそもそもなに?「蜜入りりんご」は本当に美味しいりんごの証しなのでしょうか。普段疑問に思っている「りんごの蜜」について、りんごのプロがご紹介します。 蜜は溢れ出た甘味成分 りんごの蜜、その成分の正体とは何か。りんごの中に「蜜」が出来ていく過程と合わせてりんごの蜜の正体をみていきましょう。 1.光合成により、り...... 続きを読む
上の写真は「こうとく」のこれ以上ない蜜入り(左)とまずますの蜜入り(右)です。 蜜入りリンゴ選びのコツとは りんごの美味しさの基準になっている「蜜入り」のりんご。たくさんのりんごの中から「蜜入りりんご」を見分けるコツがわかれば、嬉しいですよね。今回は、りんごのプロが「蜜入りリンゴの見分け方 選び方」をお教えします。 ただし「りんごの蜜」はすべての品種に発生するわけではありません。品種によって大き...... 続きを読む
こうとくは 無名のりんご 蜜入りリンゴと言えば、山形県で技術が完成された「サンふじ」というおいしい無袋栽培のリンゴですが、山形県の朝日町で開発された美味しいリンゴが有名です。こちらは正統派といえるでしょう。 これとは、違った個性派の無名な美味しいリンゴがあります。あまり知られていないリンゴですが「こうとく」という品種のリンゴです。長年、見た目の悪さと小玉が市場評価をとれないまま、嫌われていました。 このリンゴ、最近...... 続きを読む